コロナ禍における職場の活性化&活動量UPの秘策とは

2021/09/14 掲載

昨今、新型コロナウイルス感染症拡大に伴いテレワークが推奨され、勤務形態が大きく変化しています。
タニタヘルスリンク(以下、THL)においても同様に、昨年来、急速にテレワークが進みました。これに伴い、通勤時間短縮による効率化が進んだり、通勤時のストレスが減少する一方、活動量の低下や出社時の何気ない雑談や声かけ等の減少による社内コミュニケーション低下が課題となっていました。

 

THLでは健康経営の一環として毎年「健康プロジェクト」と銘打った社員に向けた健康増進施策に取り組んでおり、そのプロジェクトの施策の一つに歩数イベントがあります。この取り組みにより社員の歩数が増加したり、社内コミュニケーションを活性化させたりすることができました。
特に、部署を超えてチームを編成して歩数を競うチーム対抗戦やリーグ戦では、メンバー同士が声を掛け合って歩数アップを目指す内容となっています。そのため、イベント期間において普段の歩数が少ない人の歩数の増加が認められ、さらにはチャットやメール等で声をかけあって、職場内のコミュニケーションの活性化にもつながりました。

 

そこで今回は、テレワーク下で行われた歩数イベントで得られた効果についてご紹介します。

 

テレワークで活動量低下! 歩数イベントで活動量UP

このグラフは、THLの社員の平均歩数の月ごとの平均値を示しています。
歩数の変化を見ると、プロジェクト開始前(2020年7月~9月の平均歩数6,269歩)と、プロジェクト期間中(2020年10月~2021年2月の平均歩数7,134歩) では、有意に歩数の増加がみられました。特に、歩数イベント開催中は、平均歩数が前月比1.2倍に増加し、休日祝日の平均歩数は1万歩を超えることができました。今回の取り組みは、テレワーク推奨期間中においても、歩数イベントを開催することで歩数が増加し、日常の活動量を増加させることが示唆されました。
WEB上で世界や国内の名所・旧跡を巡り歩くといった歩数イベントは、これまでのウオーキング大会のようなリアルイベントと違い、人との接触を回避しながら、課題である活動量を増やすことが可能であるといえるでしょう。

 

一方で、働き方の違いよる歩数の変化をみると、テレワーク実施時が最も歩数が少なく、休日祝日よりも活動量が減っていました。この点については、更なる活動量UP対策が必要と考えられ、今年度のプロジェクトの施策として取り上げる予定です。

そもそも、歩数イベントって何?

日々の歩数データを使って、バーチャル上で参加できるのが歩数イベント(ウオーキングラリー)の特徴です。毎日の歩数をアップロードして、世界や国内のウオーキングコースを疑似体験。ゲーム感覚で参加でき、参加者全員で歩数を競い合えます。

 

パソコンやスマートフォン上で常に最新の状況を確認することができ、社内に設置したデジタルサイネージや各自のスマートフォンで歩数のランキングや計測状況などを掲示する事もできます。法人様向けのサービスでは、チーム対抗戦で周りと声を掛け合いながら継続的に取り組むこともでき、職場内でのコミュニケーションの活性化にも繋がります。 さらに、チームが一丸となってゲーム感覚で楽しく歩く仕組みがチーム対抗戦リーグ戦です。

【チーム対抗戦】

チーム対抗戦は、参加者何名かが一つのチームとなり、チーム同士で平均歩数を競い合うイベントです。

【リーグ戦】

リーグ戦は参加者個人または何名かが一つのチームとなり、さらにいくつかのリーグに分かれて、歩数を競い合う対戦イベントです。通常試合は複数回行われ、1試合終わるごとに上位リーグの昇格・下部リーグへの降格が決まります。
入れ替え時期にあわせ上位リーグに参入できるよう協力しあったり、励ましあうことで、コミュニケーションが活性化します。

チームで頑張ることにより、社内コニュケーションを活性化

「動かないとまずいな」「テレワークだと会話が減って何となく置き去りにされている感じがする」「出社していたら気にしなかったことや簡単に解決したことがこれまで通りにいかなくなった」「コロナ太りになった」など、思い当たることはありませんか? テレワークのあるあるですよね。

 

歩数イベントを開催することで、「チームメイトに歩こうと声をかけられたから頑張れる」といった日常のちょっとしたコニュニケーションの活性化が見られ、離れていても絆を感じることができました。
仲間がいるから動くことができ、それによって、行動を変えることができる。「仲間と一緒の目標に向かって活動する」、これは、行動変容の強い動機付けになり、コニュケーションの活性化につながります。コロナ禍だからこそ、離れていても心がつながるツールが必要です。

 

みなさんの職場には、テレワークあるあるを解決するツールはありますか? もし、解決方法に悩んだら歩数イベントを行ってみるのもいいかもしれません。コロナ禍における活動量の低下に伴い、将来の生活習慣病発症リスクが高まる「健康二次被害」を防ぐためにも、あなたにできる「歩くきっかけづくり」を考えてみてはいかがでしょうか。

 

※本コラムに記載されている情報は掲載日時点のものです。このため、時間の経過あるいは後発的なさまざまな事象によって、内容が予告なしに変更される可能性があります。あらかじめご了承ください。