タニタ社員が毎日行うタニタサイズとは?
2017/12/26 掲載
健康をつくる タニタのエクササイズ商品
みなさんは「タニタサイズ」とは何かご存知ですか?「新しく開発された計測機器?」、「からだの大きさをはかる新基準?」、「タニタオリジナルの体操?」おしい!正解は・・・、上に書いてありましたね。そう、「エクササイズ商品」の新ブランドです。2016年9月1日に発売され、現在4商品がラインアップされています。持ち運びに便利な専用ケースを付属しているのが特徴の一つです。「隙間時間を使って気軽に運動できる」がコンセプトのタニタサイズ。健康をトータルコーディネートする事業を主体とするタニタヘルスリンクでは、4商品の中でもソフトエキスパンダー(ふつう)に注目し、ある効果検証を行いました。
<タニタサイズ4商品の一覧>
※ソフトエキスパンダーは、硬さが3段階あり、写真の「上:やわらかめ、中:ふつう、下:かため」となります。
肩こりの予防にタニタサイズ???
タニタサイズの「効果って?」「どこに効くの?」など、健康器具を購入しようとする時、誰しもが考えることだと思います。「それじゃ、まず社内で効果検証してみよう!」ということで、2017年7月~9月の約3カ月間、ソフトエキスパンダー(ふつう)を用いた運動を社内で実施しました。対象はデスクワークで、定期的な運動習慣がない、不定愁訴※をかかえている方をメインとしました。不定愁訴の中で特に多かったのが肩こり。国民生活基礎調査(2015年度)における有訴者率でも、男性2位、女性1位を占める症状が肩こりです。「タニタサイズを用いて運動することにより、肩こりの予防や改善ができるか?」そのような調査目的で効果検証がスタートしました。概要は以下の通りです。
※不定愁訴とは…特定の病気としてまとめられない漠然としたからだの不調の訴え。頭が重い、疲れやすい、食欲がないなど。
<検証の目的>
タニタサイズソフトエキスパンダー(ふつう)を用いた軽い運動を継続的に実施することにより、肩関節の可動域が広がるか、肩こりの予防や改善につながるかを調査する。
<概要>
実施期間:2017年7月4日~9月28日(計56日間) 13:30~
所要時間:5分程度
使用器具:タニタサイズソフトエキスパンダー(ふつう)
内容:ストレッチ2種類、曲に合わせた3分間の連続運動
対象:タニタヘルスリンクの社員15名
※事前アンケート結果より、デスクワーク、不定愁訴あり、運動習慣なし等に該当する方
<検証項目>
① 事前(10問)、事後(14問)のアンケート
② 角度計を用いた肩関節可動域の測定(7項目)
③ 肩のゆがみの測定(肩の左右差をはかる)
タニタサイズ効果検証より得られたこと
参加人数は平均8名/回参加。参加状況は一人当たり平均10回/月。つまり、週2,3回の参加が平均でした。そこで、参加回数が平均以上の群(月10回以上)と平均未満の群(月10回未満)に分けて、違いがあるかを分析しました。すると、以下のような結果が得られました。
<アンケートより>
事前事後のアンケート結果を比較したところ、首の凝りや痛みに関する質問について有意な差がみられました。
作図タニタ
その他、肩の凝りや腰の張りの軽減、エレベーター利用頻度の減少がみられました。また、タニタサイズを継続的に実施することにより、参加者の8割が「気分転換になった」、4割が「運動意識が高まった」と回答されていました。
<肩関節可動域の測定より>
事前事後の測定結果を比較したところ、手を後ろにひく動作において有意に肩関節の可動域が広がった(肩甲骨が寄せやすくなった)という結果が得られました。
事前 | 事後 | 有意差(p) | T値 | ||
---|---|---|---|---|---|
伸展(後方挙上) | 右 | 51.2° | 58.1° | <0.02 | 2.6 |
伸展(後方挙上) | 左 | 48.9° | 56.9° | <0.02 | 2.6 |
水平伸展 | 左 | 28.7° | 38.0° | <0.02 | 2.5 |
作図タニタ
その他の項目(屈曲、水平屈曲、外転、背中手つなぎ)については、有意差はみられなかったものの測定値の向上がみられました。
対象数が少ない中での検証ではありますが、以上の結果より、タニタサイズを週2~3回継続して行うことにより、肩こりの改善につながる可能性がみいだされました。またデスクワークが多く、運動習慣の少ない現代人にとって、おすすめのエクササイズであると思われます。この結果を踏まえ、現在タニタグループでは全社的にタニタサイズを実施しています。
また、これは私の主観ですが、タニタサイズを始めてから社内のコミュニケーションもとりやすくなったように感じています。「タニタサイズってどこに売っているの?」と気になった方、ご安心ください。以下のサイトにてお買い求めいただけます。
「千里の道も一歩から」。健康も同じことが言えると思います。何事も継続が大事です。みなさんも隙間時間を上手に使って、楽しく運動しませんか?