「マスク老け」にストップ!表情筋を鍛えよう

2022/09/13 掲載

「マスク老け」にストップ!表情筋を鍛えよう

長期にわたり、マスクが欠かせない日常が続いていますね。
Web会議でカメラに自分の顔を映す機会が増えた方も多いと思います。中には、自分の顔をじっくり見ることで「ほうれい線が気になる」「ぼんやり顔に感じる」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。

そのお悩み、お顔の筋肉が緩んでいるからかもしれません。

私たちの顔の表情を決めているのは、文字通り「表情筋」という顔にある筋肉。皮膚のすぐ下にある薄い筋肉で、この筋群がはたらくことで感情を顔面に表しています。
頭皮、眼、鼻、耳、口の周り、頬にあり、上唇、下唇、さらに頬の運動に関係しており、顔面の皮膚や筋膜につながっているため、鍛えることで顔のたるみ改善にも効果があると言われています。

マスク生活と口元のたるみ

きれいな笑顔をつくる要素は3つあります。

・眼の形の変化
・口角があがる
・頬の位置が上にあがる

マスクで口元が隠れていることで、この3つの要素のうち2つが気づかぬうちにはたらきにくくなっているかもしれません。

表情筋種類と表情との関係

「表情筋」のなかでも、マスクに隠れてしまう表情筋種類と表情との関係は以下のようになっています。

「マスク老け」にストップ!表情筋を鍛えよう

口を閉じる

  • 口輪筋:
    口を閉じる・すぼめるときにはたらきます。また、口元の微妙な表情をつくり、この筋肉が衰えると老けた顔になります。
    ※他の筋肉ともつながっており、表情への影響が大きい筋肉とも言えます。
  • 頬筋:
    頬を膨らませたりへこましたりすることで、息を吸う・吐くときにはたらきます。また、ほかの筋肉とはたらくことで口角を斜め上に持ち上げたりし、この筋肉が衰えると口元がたるみます。

口角を上に挙げる

  • 大頬骨筋:
    口角を上外側に引き上げる筋肉で、ダイナミックな笑顔をつくり、喜びを表すときにはたらきます。顔を大きく動かして鍛えると、しわのできにくい肌がつくれます。
  • 小頬骨筋:
    口元を斜めに引き上げる筋肉で、笑顔づくりに大切な筋肉です。鍛えることで頬のこわばりをなくし自然な笑顔になったり、頬のリフトアップにも効果的です。
  • 上唇挙筋:
    上唇を上方にひいたり突き出したりする筋肉で、微笑むときに使われるほか、泣いたりするときにもはたらきます。この筋肉が衰えると顔全体がたるんだ印象になります。
  • 笑筋:
    名前のとおり笑いの筋肉と呼ばれ、エラから口元に伸びて、口角を真横にひっぱる・えくぼをつくる筋肉です。

下唇を前に突き出す・口をとがらせる・口角を下げる

  • 下唇下制筋:
    下唇を下げたりするときにはたらき、不満な表情や、逆に誠実な表情をつくるときにはたらきます。
  • オトガイ筋:
    下唇からアゴに伸びる筋肉です。この筋肉がはたらくと梅干しのようなシワをつくり隆起させ、鍛えることであごのラインがすっきりしシャープな輪郭になります。
  • 口角下制筋:
    口角を下に引き下げて“へ”の字口をつくり、不満や悲しみを表すときにはたらきます。この筋肉が衰えると口角から下あごにかけて縦ジワができます。

では、きれいな笑顔のためにできることはあるのでしょうか?

上記で紹介したとおり、顔の表情を決めているのは「表情筋」。つまり筋肉ですから、はたらかせることで強化できます。表情筋は随意筋といって、意識して動かせる筋肉と不随意筋の両方の性質をあわせ持っている特殊な筋肉でもあります。
随意的に動かすトレーニングとともに、マッサージや美容ローラーなどを活用して、外から刺激を与えて不随意筋をはたらかせることで強化が可能です。

美しい笑顔のための表情筋エクササイズ

ここまでに紹介した表情筋をバランスよく鍛えることができる、簡単なエクササイズを3つご紹介します!

「マスク老け」にストップ!表情筋を鍛えよう

1)口輪筋と舌の筋肉を動かす
口のまわりとほうれい線のところを口の中からなぞるように舌を動かす。
唇をしっかり閉じておこなうと口輪筋のトレーニングにもなります。
10回1セットで、2~3セットを目標に!

「マスク老け」にストップ!表情筋を鍛えよう

2)顔の中心寄せと頬ふくらませ
顔全体を中心に寄せて縮めるようなイメージで5秒キープ。
その後、頬を膨らませ5秒キープ。
口まわりの筋肉と頬の筋肉が鍛えられます。2~3セットを目標に!

「マスク老け」にストップ!表情筋を鍛えよう

3)ウイウイ体操
「イ」と発音しながら、上の歯が見えるくらい大きな動きをして、1秒キープ。
「ウ」と発音しながら、唇をすぼめて前に突き出し1秒キープ。
イとウを繰り返し、10回1セットで2~3セットを目標に。

「表情筋」をしっかり動かすのは日常生活のちょっとした工夫でも可能です。
食べる、歌う、会話する場面で「表情筋」は使われます。

  • 食べる:
    意識してしっかり噛む(噛むための食事の工夫はこちらの秘訣その3、4をチェック!)
  • 会話する:
    会話の機会を増やし、会話を楽しむことで自然と表情筋のトレーニングになります。
  • 歌う:
    歌う時には表情筋をよく使います。特に顔の上半分の表情筋と関連が深いと言われています。表情筋を意識して歌うと音程が安定して、高音が出しやすくなるといわれていて歌がうまくなるかも……。

表情筋エクササイズと日常生活のちょっとした工夫で表情が豊かになり、「マスク老け」を抑えることができそうですね。

※本コラムに記載されている情報は掲載日時点のものです。このため、時間の経過あるいは後発的なさまざまな事象によって、内容が予告なしに変更される可能性があります。あらかじめご了承ください。

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