ネイルサロンに通う前に知っておきたい!爪の健康
2020/07/14 掲載
最近は、女性だけでなく男性も通えるネイルサロンが増えているようです。日々の自分磨きにネイルケアを取り入れている方も多いでしょう。美しくて清潔感のある爪は、自分にも自信を与えてくれますよね!
今回は、爪のケアをしている方にも、忙しくてなかなか自分の爪を見る機会がないという方にも、第2の皮膚と呼ばれる爪の健康についてご紹介します。
爪って何からできてるの?
爪は、髪の毛と同様に皮膚の一部で、ケラチンというたんぱく質がその主成分。健康な人の手の爪は1日に約0.1mm伸びます。ですから、爪が2cm位の方は200日位で全て新しい爪になる計算ですね。爪はすぐに伸びるイメージがありますが、意外と長いお付き合いです。また、足の爪が伸びるスピードは手の爪の約半分で、1日に約0.05mm伸びます。
爪の役割は外部刺激から指先を守ること。またそれだけではなく、物をつかんだり、スムーズに歩けることも爪のおかげです。
爪の状態をチェックしてみよう
爪の成分であるたんぱく質の不足だけでなく、さまざまな栄養素の不足が爪の状態に現れます。爪自体は透明ですが、爪の根本にあたる爪母(そうぼ)部分は水分を多く含むため白っぽく、健康な状態の爪は毛細血管の色が透けて見えるため薄いピンク色をしています。
気になる爪の症状
二枚爪 爪が薄くなり、剥がれやすくなった状態 |
乾燥や外部からの刺激により起こりやすい |
スプーンネイル 爪が反り返った状態 |
指先に強く力が入ることが続くと起こりやすい |
縦に線が入った状態 | 加齢や過労が原因のことが多い |
爪がデコボコした状態 | 爪の根元の部分を、他の指などで押すことが原因の場合が多い |
巻き爪 爪先端の両端が内側に巻いた状態 |
足の親指に起こりやすく、先端が窮屈な履物による圧迫が原因のことが多い |
爪の色がいつもと違ったり、痛みなどの症状があるときは、皮膚科を受診しましょう。
爪のケアで、気をつけたいこと
1.深爪をしない
爪を切るとき、白い部分をすべて切るよりも、指先から1mm位長めに切るようにしましょう。深爪は巻き爪や陥入爪の原因になります。深爪を防ぐためには、爪の形に沿って切るのではなく、爪甲の両側を少しカットして丸みをつける、スクエアオフという形が良いとされています。(図1)
2.ネイルアートは時々爪を休ませ、ケアをしながら楽しむ
ネイルアートによって爪自体をふさぐことは大きな問題ではありませんが、リムーバーに含まれるアセトンは爪の油分を奪い乾燥させてしまいます。リムーバーを使った後はクリームなどでしっかりケアしましょう。 また、ジェルネイルや付け爪と自分の爪のすき間に細菌感染などのトラブルが起きた場合は、ネイルアートを中止して乾燥させることが必要です。 そして、外側からのケアだけでなく、内側からのケアとして、爪の健康を保つ栄養補給にも気を付けておきましょう。
爪の健康を保つ栄養とは?
栄養素 | 多く含む食品 | はたらき |
---|---|---|
たんぱく質 | 魚介類、肉類、卵、乳製品、大豆製品など | 丈夫な爪をつくる原料 |
ビタミンA | レバー、うなぎ、かぼちゃ、にんじんなど | 皮膚や粘膜の原料で、肌や爪の乾燥を防ぐ |
鉄 | レバー、ひじき、ほうれん草など | 爪の構成成分の一つ |
亜鉛 | カキ、高野豆腐、牛もも肉、エビ、しじみなど | 細胞組織の再生に必須 |
ビタミンB群 | 豚肉、レバー、まぐろ、うなぎ、しじみ、あさり、納豆、牛乳、グリンピース、にんにく、たまごなど | 新陳代謝を活発にして、細胞の再生を促す |
いかがでしたか?
指先って、意外と見られる機会が多いかもしれません。健康的な爪で好印象を与えるためにも、セルフチェック&セルフケアをお忘れなく。 爪・髪・肌はすべて皮膚組織から成り立つモノ。栄養摂取や生活習慣の注意点でも共通することが多いので、まとめて取り組むと更に効果が期待できるでしょう。美爪はもちろん、美髪・美肌も一緒に目指しましょう。