元号が平成→令和に!タニタと振り返る「平成」

2019/04/09 掲載

平成31年4月30日をもって、元号「平成」が終わり、新しい元号「令和」に変わります。平成から令和に

昭和が64年続いたことを考えると、短いような気もしますが、40代の私は10代、20代、30代を平成で過ごし、成長とともに時代も大きく変化しました。

 

今回は、タニタのヒット商品とともに平成という時代を振りかえってみたいと思います。

 

 

平成元年~平成10年(1989年~1998年)

たった7日間の昭和64年を最後に昭和が幕を降ろし、1989年1月8日から「平成」が始まりました。
平成元年には消費税が導入され、スタート時の景気はバブル真っ只中です。

 

平成元年~10年(1989~1998年)※1

大きな出来事

食・健康のブーム

タニタでの出来事

平成元年
(1989年)

・消費税(3%)施行

・ソウル五輪
⇒鈴木大地さん:競泳100メートル背泳ぎ(金メダル)

 

・家庭用日本初、100g表示デジタルヘルスメーター発売

平成2年
(1990年)

・秋篠宮文仁親王がご結婚

・ティラミス

 

平成3年
(1991年)

・新東京都庁舎が新宿に開庁

 

 

平成4年
(1992年)

・バルセロナ五輪
⇒岩崎恭子さん:競泳200メートル平泳ぎ(金メダル)

・アルベールビル五輪
⇒伊藤みどりさん:フィギュアスケート女子シングル(銀メダル)
⇒橋本聖子さん:スピードスケート女子1500メートル(銅メダル)

・もつ鍋

・世界初!体内脂肪計発売

世界初!体内脂肪計発売

平成5年
(1993年)

・皇太子徳仁親王ご結婚

・サッカーJリーグ発足

・ナタデ・ココ

 

平成6年
(1994年)

・日本人初の女性宇宙飛行士として向井千秋さんが宇宙へ

・1994年 リレハンメル五輪
⇒ノルディック複合団体(2大会連続金メダル)

・パンナコッタ

・発泡酒

・世界初!家庭用脂肪計付ヘルスメーター発売
世界初!家庭用脂肪計付ヘルスメーター発売

平成7年
(1995年)

・阪神淡路大震災

・Windows 95発売

 

・普及型家庭用脂肪計付ヘルスメーター

普及型家庭用脂肪計付ヘルスメーター

平成8年
(1996年)

・「成人病」→「生活習慣病」へ改称

・海の日施行

・アトランタ五輪
⇒野村忠宏さん:柔道60キロ級(以後3大会連続金メダル)

 

・デジタルソーラーヘルスメーター

平成9年
(1997年)

・消費税5%にアップ

・ベルギーワッフル

・赤ワイン

・キシリトールガム

 

平成10年
(1998年)

・長野五輪
⇒スキージャンプ団体ラージヒル(金メダル)
⇒里谷多英さん:フリースタイルスキー女子モーグル(金メダル)

・サッカーW杯 フランス大会に日本初出場

・フレーバーウォーター

 

<この時代のトピックス>赤ワインブーム

世界的なワインブームのきっかけは「フレンチパラドクス(フランスの逆説)」と呼ばれる研究からでした。※2

バターや肉などの動物性脂肪は心疾患のリスクを高めるはずだが、これらをよく食べるはずのフランス人の心疾患患者が少ないことやワインの消費量が多いことから研究が進み、赤ワインに含まれているポリフェノールが心疾患のリスクを下げているのではないか?と言われ、赤ワインブームが広まりました。

ポリフェノールについて注目されるようになったのもこの頃ではないでしょうか?同時期、日本では「成人病」と呼ばれていた糖尿病や高脂血症等の病気が「生活習慣病」と言う呼び名に変更されました。より良い生活習慣の積み重ねが大事。日々食べるものや健康について考えるようになった時期でもあります。

 

平成11年~平成20年(1999年~2008年)

この10年を一言で言うとすると「急速なIT化の普及」の時期です。携帯電話がすさまじい勢いで普及・進化していきます。パソコンだけでなく、携帯電話でメールの送受信ができるようになり、ネット通販やネットバンキングなどインターネットを使ったサービスが私たちの生活を大きく変えた10年でした。

 

平成11年~平成20年(1999年~2008年)

大きな出来事

食・健康のブーム

タニタでの出来事

平成11年
(1999年)

・地域振興券を子ども・老人に支給

・各地でミレニアムカウントダウン開催

・深層水

・缶チューハイ

 

平成12年
(2000年)

・シドニー五輪
⇒高橋尚子さん:陸上競技女子マラソン(金メダル)
⇒田村亮子さん:柔道48キロ級(金メダル)

・新紙幣2000円札発行

 

 

平成13年
(2001年)

・東京ディズニーシー開園

・ユニバーサル・スタジオ・ジャパン開園

・愛子内親王誕生

・デパ地下の惣菜

・世界初!内臓脂肪チェック付 脂肪計(インナースキャン) 発売

平成14年
(2002年)

・ソルトレークシティー五輪
⇒清水宏保さん:スピードスケート男子500メートル

・サッカーW杯日韓共催

・讃岐うどん

・カスピ海ヨーグルト

・世界初、女性ダイエットモード体脂肪計発売
世界初、女性ダイエットモード体脂肪計発売

・世界初、母子健康管理計
「mama Mitte'(ママミッテ)」発売
世界初、母子健康管理計「mama Mitte'(ママミッテ)」発売

平成15年
(2003年)

・宮崎駿監督「千と千尋の神隠し」がアカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞

・小惑星探査機「はやぶさ」打ち上げ

・豆乳

・にがりダイエットがブームに

・家庭用体組成計「インナースキャン」発売
家庭用体組成計「インナースキャン」発売

・ヘルスプラネット発売
ヘルスプラネット発売

・体脂肪計から体組成計へ
体脂肪計、体組成計リアクタンステクノロジーの確立

平成16年
(2004年)

・新潟中越地震

・アテネ五輪
⇒北島康介さん:競泳100、200メートル平泳ぎ(⇒以後2大会連続金メダル)
⇒谷亮子さん:柔道48キロ級(金メダル)

・黒酢

・デジタル尿糖計 UG-101発売
(据置型として世界初)
デジタル尿糖計 UG-101発売(据置型として世界初)

・世界初全身・部位別計測が可能な8電極体組成計インナースキャン BC-600発売
世界初全身・部位別計測が可能な8電極体組成計インナースキャン BC-600発売

平成17年
(2005年)

・愛知万博開催

・郵政民営化法成立

・芋焼酎

・寒天ダイエット

・50g単位で計測できる体組成計
インナースキャン BC-300 発売
50g単位で計測できる体組成計インナースキャン BC-300 発売

・防水型クッキングスケール KW-001発売
防水型クッキングスケール KW-001発売

平成18年
(2006年)

・トリノ五輪

⇒荒川静香さん:フィギュアスケート女子シングル(金メダル)

・野球WBCで王ジャパン初代王者に

・ハイカカオチョコレート

・プレミアムビール

・豆乳クッキーが健康ブームに

・子供の肥満判定が出来る体組成計発売

・世界初 3Dセンサー搭載歩数計発売

平成19年
(2007年)

・郵政民営化より日本郵政グループ発足

・納豆、キャベツダイエットが流行

・家でDVDを見ながら行うエクササイズが流行し始める

WEBを使った総合健康管理
からだカルテ」サービス開始

・超音波画像計測システム
「Viewbo」発売
超音波画像計測システム「Viewbo」発売

平成20年
(2008年)

・北京五輪
⇒吉田沙保里さん:レスリング55キロ級(⇒以後3大会連続金メダル)

・特定健診(メタボ健診)スタート

・タクシーの全面禁煙化

・生キャラメル

・プレミアムローストコーヒー

・世界最薄体組成計(薄さ15mm) BC-305発売
世界最薄体組成計(薄さ15mm) BC-305発売

・日本初・透明電極体組成計 BC-528発売
日本初・透明電極体組成計 BC-528発売

・携帯型デジタル尿糖計 UG-201発売
(携帯型として世界初)
携帯型デジタル尿糖計 UG-201発売(携帯型として世界初)

 

<この時代のトピックス>TVの健康番組ブームからの流行食材

前10年から引き続き、健康に対する興味が増し、TVでも健康番組が昼も夜も各局で競うように放映されていました。

寒天や納豆など…少しでも健康に良いという学説が出ると、番組で取り上げられ、スーパーに殺到。翌日にはその商品が棚から消えるという現象が続きました。医者の言うことよりも○○(健康番組の司会者)の言うことを信じる人が多くて困り果てていたお医者さんも多かったとか…。

その後、健康番組ブームは「偽装」や「ねつ造」などが発覚し、段々その熱は冷めていきますが、これだけ摂っていれば良いというスーパーフードはこの世に存在しません。この10年で、段々1つの食品に頼るような方法は違っているのではないか?と疑念を抱き始めたのかもしれません。

 

平成21年~平成31年(2009年~2019年)

この10年を一言で言うとすると「SNSの普及とAIの進化」の時期です。

携帯はガラケーからスマホへ移行し、次々とSNSが普及。誰でも世界中と繋がり、情報を得ることができるようになりました

「インスタ映え」という言葉が流行語にノミネートされるほど、写真に撮って映えるような食べ物が流行り、食べる前に撮るというスタイルが当たり前の光景になってきています。
ダイエットの流れも一時期のような単品ダイエットから栄養バランスが重視されるようになりました。

平成22年に発行したレシピ本「体脂肪計タニタの社員食堂」のヒットもこの流れのひとつだったように思います。

 

平成21年~平成31年(2009年~2019年)

大きな出来事

食・健康のブーム

タニタでの出来事

平成21年
(2009年)

・新型インフルエンザ世界的大流行

・裁判員制度スタート

・ハイボール

・ノンアルコールビール

・朝バナナダイエット

・夜トマトダイエット

・1食置き換えダイエットが流行

・活動量計「カロリズム」AM-120発売
活動量計「カロリズム」AM-120発売

・Bluetooth通信体組成計 BC-504発売
Bluetooth通信体組成計 BC-504発売

平成22年
(2010年)

・バンクーバー五輪
⇒浅田真央さん:フィギュアスケート女子シングル(銀メダル)
⇒高橋大輔さん:フィギュアスケート男子シングル(銅メダル)

・サッカーW杯南アフリカ大会で日本がベスト16に

・食べられるラー油

・黒豆

・ヨーグルトが健康に良いと流行

・世界初・SDメモリーカード搭載 体組成計 BC-309、569発売
世界初・SDメモリーカード搭載 体組成計 BC-309、569発売

・世界初・腹部脂肪計 AB-140発売
世界初・腹部脂肪計 AB-140発売

・睡眠計「スリープスキャン」SL-501発売
睡眠計「スリープスキャン」SL-501発売

・大和書房よりレシピ本第1弾「体脂肪計タニタの社員食堂」発行

・大和書房よりレシピ本第2弾「続・体脂肪計タニタの社員食堂」発行

平成23年
(2011年)

・東日本大震災

・ドイツで開催されたサッカーW杯でなでしこジャパンが優勝

・地デジに移行

 

・家庭用体脂肪計・体組成計の国内累計販売台数2000万台突破

平成24年
(2012年)

・東京スカイツリー開業

・ロンドン五輪
⇒内村航平さん:体操 個人総合(以後2大会連続金メダル)

・塩麹

・黒ビール

・家庭用では業界唯一・全身を5分割して筋肉量・脂肪率を計測・表示する体組成計 BC-622発売
家庭用では業界唯一・全身を5分割して筋肉量・脂肪率を計測・表示する体組成計 BC-622発売

・「丸の内タニタ食堂」オープン

平成25年
(2013年)

・富士山が世界遺産に登録

・2020年の五輪開催地が東京に決定

・サバ缶ブーム

・ココナッツオイルが健康ブームに

・ダイエットはカロリー制限から糖質制限に

・大和書房より「丸の内タニタ食堂」発行

・角川映画「体脂肪計タニタの社員食堂」上映

平成26年
(2014年)

・消費税8%にアップ

・ソチ五輪
⇒羽生結弦さん:フィギュアスケート男子シングル(⇒以後2大会連続金メダル)

 

・女性に特化した新ブランド「La Muse」立ち上げ、体組成計 BC-800、活動量計 AM-132、皮下脂肪厚計 SR-803発売
女性に特化した新ブランド「La Muse」立ち上げ、体組成計 BC-800、活動量計 AM-132、皮下脂肪厚計 SR-803発売

・家庭用では日本初、直射日光下の屋外でも計測可能な携帯型黒球式熱中症指数計「熱中アラーム」TT-560発売
家庭用では日本初、直射日光下の屋外でも計測可能な携帯型黒球式熱中症指数計「熱中アラーム」TT-560発売

平成27年
(2015年)

・マイナンバー制度開始

・パリで同時テロ

・世界体操で日本男子団体37年ぶりに金メダル獲得

・健康志向によりグリーンスムージー、チアシード、水素水などが注目される

・世界初、筋肉の質を評価する新指標「筋質点数」を導入したデュアルタイプ体組成計、インナースキャンデュアル RD-501、RD-902、RD-903発売

世界初、筋肉の質を評価する新指標「筋質点数」を導入したデュアルタイプ体組成計、インナースキャンデュアル RD-501、RD-902、RD-903発売

平成28年
(2016年)

・熊本地震

・リオデジャネイロ五輪
⇒体操男子団体総合(金メダル)
⇒伊調馨さん:レスリング58キロ級(4大会連続金メダル)

・18歳選挙権施行

 

・運動機能分析装置「zaRitz(ザリッツ)BM-220」発売
運動機能分析装置「zaRitz(ザリッツ)BM-220」発売

・家庭用では世界初、部位ごとの「筋質」を評価するインナースキャンデュアル「RD-800」を発売
家庭用では世界初、部位ごとの「筋質」を評価するインナースキャンデュアル「RD-800」を発売

平成29年
(2017年)

・上野動物園でパンダのシャンシャン誕生

 

・ブレスチェッカー「EB-100」発売
ブレスチェッカー「EB-100」発売

・アルコールチェッカー「EA-100」発売
アルコールチェッカー「EA-100」発売

平成30年
(2018年)

・平昌五輪
⇒スピードスケート女子団体(金メダル)

・西日本豪雨

 

・「タニタカフェ」オープン

 

<この時代のトピックス>スマホの普及による食生活、健康管理の変革

現代に繋がるこの10年。スマホの普及により様々なことが激変しました。

ただ、誰もが手軽に運動や食事の情報を手に入れ、発信もできるようになると、それが本当に正しいのか、自分に合っているかなど、情報を精査する力も必要になりました。

その流れから、食事の写真や体組成、歩数など自分のデータをアプリに投稿し、自分のデータを専門家と共有して健康管理のアドバイスを受けられるサービスなども増えています。簡単なアドバイスはAIが行うこともあり、健康づくりもAIが行う時代の到来です。

景気、世界の流れ、食、健康…様々な繋がりがあって、今の時代があるんだな…と改めて感じました。
30年前、携帯で写真が撮れるなんて思ってもみませんでした。それどころか、個人の健康管理をAIが行うようになるなんて。

 

これから始まる新しい時代、きっと今想像もしていないようなことができるようになっていることと思います。しかし、古き良きものもあり、忘れてはいけないこともあります。
タニタの商品も時代とともに進化してきました。しかし、ものづくりの信念など時代が変わっても、変わらないものもあります。
進化するものと残すべきもの。うまく共存できる新しい時代が訪れることを祈っています。

 

(参考文献)

※1 株式会社タニタホームページ http://www.tanita.co.jp/company/history.html

※2 Ferrieres, J. (2004). “The French Paradox; Lessons for other countries”. Heart https://heart.bmj.com/content/90/1/107

※本コラムに記載されている情報は掲載日時点のものです。このため、時間の経過あるいは後発的なさまざまな事象によって、内容が予告なしに変更される可能性があります。あらかじめご了承ください。