シャンプーは相性が大事!自分に合うシャンプーの選び方

2015/09/15 掲載

化粧水や乳液など肌につけるものは、とても気を遣って色々なものを試してみたり、効果を期待して価格が高いものを使ったり・・・。でも、シャンプーは値段重視!だったり、今使っているもので特に問題ないからずっとそのままという人も多いのでは?

自分に合ったシャンプーを選びたいけど、どうやって選んだらよいかわからないという方も多いはず。
今回は、自分に合ったシャンプーを選ぶ方法を調べてみました。

シャンプーの成分構成

シャンプーは大きく分けて6つの成分で構成されています。

[界面活性剤]

界面活性剤は水と油を仲立ちするもので、ズバリ!この成分がシャンプーの特徴を決めます。界面活性剤は、精製方法によって天然物、石けん系、脂肪酸エステル系、アミノ酸系、高級アルコール系、石油系の6種類に分類できます。天然界面活性剤は天然物のみで、それ以外はすべて合成界面活性剤と呼ばれます。

 

[頭皮に有用な成分]

界面活性剤は頭皮を洗浄しますが、頭皮の脂を取り過ぎてしまう場合もあります。
その場合、頭皮を保湿するための成分が含まれているシャンプーもあります。

 

[髪に有用な成分]

「髪の内部に浸透し、髪を補修する成分」→髪と同じタンパク質系の成分
「髪の表面をコーティングする成分」→シリコンやツバキ油、ホホバ油などの成分

 

[香料]

植物性香料(天然香料)、動物性香料(天然香料)、合成香料に分類される。

 

[着色料]

着色料を使用しているシャンプーは減少傾向にありますが、原料色のままだと黄ばんだ色もあり、印象が悪いため、着色するものもあります。

 

[防腐剤]

防腐剤は悪というイメージがありますが、防腐剤が入っていないシャンプーはほとんどなく、逆に入っていないものは、すぐに細菌が繁殖してしまうため実用的ではありません。

 

自分の頭皮状態をチェック!

頭皮にも肌質と同じようにタイプがあります。

★ノーマル

★オイリー

★乾燥

 

あなたはどのタイプ?

◎シャンプーしてから丸1日経った状態で確認。整髪料をつけずに行います。

              ↓

両手をお椀型にして指の腹を頭皮につけ、もみこむように指を動かします。

              ↓

[1]指の腹がべたつくほど脂っぽい人→「オイリータイプ」

[2]少し脂っぽい人→「ノーマルタイプ」

[3]あまり脂っぽくない人→「乾燥タイプ」

 

頭皮状態別 オススメシャンプー

「ノーマル、乾燥タイプ」

優しい洗い上がりのアミノ酸系や天然素材の植物系シャンプーを選ぶようにするとよいでしょう。乾燥タイプの人は、オイル入りシャンプーを使うのもオススメです。

 

また、石油系(高級アルコール系)の界面活性剤を含むシャンプーは洗浄力が強く、脂も一緒に取ってしまい、より乾燥してしまう可能性があるため、避けた方がよいでしょう。ただ、まったく含まないものを見つけるのは難しいので、成分表記の最初の方に書かれている界面活性剤が強すぎないものを選ぶようにしましょう。

「ラウリル硫酸」「ラウレス硫酸」と書かれているものは、洗浄力が強いです。

 

このタイプでフケやかゆみがある人は、強すぎない界面活性剤を使うことで刺激が減り、フケやかゆみが抑えられる可能性もあります。シャンプーを替えても改善しない場合は、シャンプー前に「ホホバオイル」などで頭皮をマッサージしたり、シャンプー後に頭皮ローションをつけるなどして、乾燥を防ぎましょう。

 

「オイリータイプ」

皮脂の分泌が多いので、皮脂を抑えるオイリーヘア専用のシャンプーを使うとよいです。

このタイプで、フケやかゆみがある場合は、これらを抑える成分が含まれる「医薬部外品の薬用シャンプー」を選ぶとよいでしょう。また「石油系や高級アルコール系の界面活性剤」を含むシャンプーでは、必要な油分まで取り過ぎてしまい、皮脂が過剰に分泌することもあるので気をつけましょう。

 

自分のタイプがわかったら、シャンプーを見て成分を確認してみましょう。
気になるものがあったら、まずは連続して1週間くらいサンプルを使ってみてください。
また、その際、自分の体調によっても感じ方が違うので、体調の良い時を選びましょう。
1週間くらい使うと、髪に合っているかどうかがわかります。

 

成分表記は量の多い順に書かれているので、最初は水で、次に界面活性剤が書かれています。
界面活性剤も何種類か組み合わせて使われているため、一番最初に書かれている界面活性剤がメインで使われていると考えてよいでしょう。アミノ酸系などの界面活性剤は原料が高価なため、アミノ酸界面活性剤使用と書いてあってもメインとして使われているのか、ちゃんとチェックしましょう。

また、植物エキスや植物油がたくさん配合されていることをアピールしているものもありますが、成分表記の後ろの方に書いてあれば、配合量は極微量です。

 

シャンプーには「化粧品」と「医薬部外品」のものがあります。
「化粧品」は体を清潔に保つこと、見た目を変える美容的なものを目的としたもの。多くのシャンプーはこちらに入ります。「医薬部外品」は体に何らかの薬理作用を与えることを目的としたもの。薬効を目的とした成分が入った「薬用シャンプー」はこちらに入ります。

これらは薬事法による規制があり「化粧品」は配合禁止成分、配合制限成分などが定められ、全ての成分を表示しなくてはなりません。「医薬部外品」は使用の上限値が決められた成分もありますが、配合禁止成分は特に定められていません。
ただ、事前に使用する成分の種類や量について製品ごとに厚生労働大臣や都道府県知事の承認を受けます。
表示について義務があるのは、アレルギーを起こす可能性がある140の表示指定成分のみなので、薬用シャンプーには全成分が表示されていないということを理解しておきましょう。

 

現在ご利用中のシャンプーはあなたに合っているものでしたか?
世の中にはたくさんのシャンプーがあり、すべてを試すことは難しいのですが、コスト、内容ともに満足して使える一品に出会えることを祈っています。

 

 

(参考文献)

(社)日本シャンプー分析協会  
国際毛髪科学研究会       
美髪シャンプーの嘘       北澤秀子 (幻冬舎)

※本コラムに記載されている情報は掲載日時点のものです。このため、時間の経過あるいは後発的なさまざまな事象によって、内容が予告なしに変更される可能性があります。あらかじめご了承ください。