最近、よく耳にする「健康寿命」って何ですか?
2012/04/23 掲載
ご質問
最近、よく耳にする「健康寿命」って何ですか? |
健康寿命とは、日常生活を自立して元気に過ごせる期間のことになります。
健康寿命とは、WHO(世界保健機構)が提唱しており、平均寿命のうち、要介護となった期間(衰弱・病気・痴呆)を差し引いた期間とされています。 厚生労働省の国民健康づくり運動「健康日本21」においても、「すべての国民が健やかで心豊かに生活できる活力ある社会とするため、壮年期※死亡の減少、健康寿命の延伸及び、生活の質の向上を実現」を目的としています。
今話題になっているメタボとロコモ予防も健康寿命アップに効果的です!
※壮年期:25~44歳の成人
メタボ(メタボリックシンドローム)とは?
メタボリックシンドロームとは、内臓まわりに過剰に脂肪が蓄積し、血糖、血圧、脂質などの検査データが高めで、高血圧、脂質異常症、糖尿病などの病気を発症しやすい状態のことです。
この状態から早めに脱出することが、健康寿命アップにつながります。
余分な内臓脂肪を減らすためには、食事(摂取)と運動(消費)のバランスを意識しましょう!
必要なエネルギーや栄養素は、食事でバランス良くとることがポイントです。
※医師より食事指導を受けている方は、そちらに従ってください。
※身体活動レベル
「低い」:1日のうち座っていることがほとんど
「普通」:座り仕事が中心だが・歩行・軽いスポーツ等を5時間程度は行う
ロコモ(ロコモティブシンドローム)とは?
ロコモティブシンドロームとは、日本語で「運動器症候群」といい、立つことや歩くことを含めて、体を動かす運動す るための機能が低下した状態のことです。メタボ予防と同様に食事、適度な運動が必要です。下記のロコモチェックをして該当する項目があったら状態、年齢に あった筋力トレーニングを行い筋力やバランスの能力の維持に努めること健康寿命アップのコツです。
チェックしてみよう!
- □ 片あし立ちで靴下がはけない
- □ 家の中でつまづいたり滑ったりする
- □ 横断歩道を青信号で渡りきれない
- □ 階段を上がるのに手すりが必要である
- □ 15分くらいつづけて歩けない
- □ 2kg程度の買い物をして持ち帰るものが困難である(1リットルの牛乳パック2個程度)
- □ 家のやや重い仕事が困難である(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)
からだカルテ 読み物「からだカルテクローズアップ vol.40元気で長生きしたい」でロコモについて記載していますので、ご参考ください。
http://www.karadakarute.jp/tanita/kcloseup/kcup40.jsp
生活の中で気をつけること
【規則正しい生活】
- ・早寝早起きが基本!
- ・睡眠をしっかりとろう!
【バランスのよい食事】
-
・3つのお皿を揃えてバランスアップ! 主食(ご飯・麺・パン)+主菜(魚・肉・卵・大豆製品)+副菜(野菜・きのこ・海藻類)
果物、乳製品は1日の中で1回程度とれると良いですね - ・野菜は1日350g摂取!
- ・カルシウム(牛乳・乳製品・刻みこんぶ・干しひじき・高野豆腐など)+ビタミンD(干し椎茸・紅さけ・さんま)をとろう!
【適度な運動】
- ・生活の中でこまめに体を動かそう!
- ・有酸素運動を適度に取り入れよう!
- ・筋力トレーニングを取り入れよう!
ご自分の好きな事を好きな時にできるのは健康だからこそ、いつまでも、楽しく元気に過ごしたいですね。
まずは、メタボとロコモ対策を始めてみましょう!