冷え性必見!巷でうわさの“サウナ”メソッドで寒い冬を乗り切ろう

2022/02/08 掲載

冷え性必見!巷でうわさの“サウナ”メソッドで寒い冬を乗り切ろう

今年は数年に一度の強烈寒波が次々と襲来し、とても寒い冬ですね。2月になってもまだまだ寒い日が続き、筆者も冷えと戦う毎日です。
そこで今回は、空前のブームを巻き起こしている“サウナ”から学ぶ、温活についてご紹介します。

冷える原因とは?

冷え性のイラスト

このコラムを読んでくださっているみなさんの中にも、冷え性でお悩みの方がいるのではないでしょうか。
また、冷え性とまではいかなくても、冬は手足の冷たさを感じる方が多いかと思います。

「冷え」は、筋肉量が少ないことや運動不足など、様々な原因から起こると言われていますが、そのうちのひとつに血液の循環がわるくなることがあります。
自律神経のバランスが乱れることなどから血管が収縮し、指・足先などの毛細血管へ血液が流れにくくなることで冷えを感じます。
この、血流の改善に効果的なのが“サウナ”なのです!

冷えに効果的なサウナのメカニズム

サウナのイラスト

みなさん、サウナの正しい入り方はご存知ですか?
目的によって様々ではありますが、サウナの基本的な入り方のひとつとして、サウナ浴と水風呂を何回か繰り返す「温冷交代浴」があります。これは、サウナで温めたからだを水風呂などで急速に冷やす方法です。
サウナによりからだが温まると、体温の上昇を防ぐため、体の熱を逃がそうとして毛細血管が広がります。これに対し、水風呂などにより急速にからだを冷やすことによって毛細血管は縮まります。
これを繰り返すことによって、血管の伸縮が促され、全身の血行が改善されるのです。

この方法は、血流改善を目的としてリハビリの場面などでも使われています。治療方法のひとつとして、手や足などに対して部分的に行うことで、疼痛の緩和などに役立てられているのです(必ず医師の指示のもとで行います)。
血流の改善以外にも、温冷交代浴には様々な効果があります。疲労回復、むくみの改善のほか、皮膚血管の収縮拡張や汗をかくことによる皮脂の老廃物除去などの美肌づくりにも! 健康から美容まで、たくさんの嬉しい効果が期待できます。
また、これらに加え、汗をかくことの爽快感などからストレス解消効果を感じることもあるそうです。

サウナメソッドに習う、おうちでできる温活術

嬉しい効果が盛りだくさんのサウナ。ぜひとも試してみたいですよね。
ただ、中には「行きたくても、気軽に行ける場所にサウナがない」「気になるけどサウナも水風呂も苦手」という方もいるのではないでしょうか。
ご安心ください。サウナメソッドに習う、おうちでできる温活術についてご紹介します。

実はこの温冷交代浴は、サウナなどの環境が整っていなくても、自宅の浴室があれば簡単にできちゃいます!

温冷交代浴

熱めのお湯(40度前後)に3~5分浸かったあと、浴槽から出てぬるめ(20度前後)のシャワーを1~2分浴びる。これを3~5セット繰り返すだけです。
水が冷たくてつらい場合は湯船から出てからだを冷ますだけでも良いですし、足湯など部分的な交代浴も効果的です。
こうすることで、少しずつからだがぽかぽかしてきますよ。

温冷交代浴をするときに気をつけること

寒い冬は浴室内も冷えていることが多いです。
急な寒暖の変化は、血圧の急激な変化をきたし、心臓に負担をかけることもあります。はじめから熱いお湯と冷水の交代浴を行うのではなく、ぬるめのお湯と温水から始めたり、浴室をあらかじめ暖めておくなどの工夫をしながら、安全に行いましょう。 冷水のシャワーを浴びる際は、心臓から遠い足などから少しずつかけるようにしてください。

また、サウナや温冷交代浴を行う際は、以下の3つを忘れないでくださいね。

 

  • ・絶対に無理な我慢をしない
  • ・こまめな水分補給を忘れずに
  • ・病気、やけど、炎症を起こしている傷やけがなどがある場合は医師に相談の上行う
※食事直後やアルコール摂取時、体調不良時は控えましょう

 

いかがでしたか?
私自身もサウナに入った後のなんとも言えない爽快感が大好きです。みなさんも、ぜひ試してみてくださいね。
サウナに習う温冷交代浴で、寒い冬もからだをぽかぽかにして乗り越えましょう!

【参考文献】
日本看護技術学会誌 Vol.15,No.3 冷え性の生理学的メカニズムについて
公益社団法人 日本サウナ・スパ協会 サウナ健康読本「サウナブック」
標準理学療法学 専門分野 物理療法学 第2版

※本コラムに記載されている情報は掲載日時点のものです。このため、時間の経過あるいは後発的なさまざまな事象によって、内容が予告なしに変更される可能性があります。あらかじめご了承ください。