パワハラ防止の第一歩 ~管理職のみなさんへ~
2026/10/06 掲載

「厳しく指導したつもりが、部下にパワハラだと言われた…」
そんな経験はありませんか?
パワーハラスメント(パワハラ)は、職場環境を悪化させ、部下や同僚だけでなく、企業の信頼にも影響を与えます。
では、どのような言動がパワハラとされるのでしょうか。
パワーハラスメントとは
パワハラとは、職場で上司や同僚がその立場を利用して、対象者に対して不当な圧力をかけたり、精神的・身体的に虐待的な行為をすることを指します。被害者は、パワハラによって心身に深刻なダメージを受け、仕事への意欲が低下したり、精神的に追い詰められたりすることがあります。

【パワハラ 6類型】
| 1. 身体的な攻撃 | ■直接的な暴行 | 殴る、叩く、蹴る、長時間に渡って正座をさせるなど。これらをすることによって、威嚇的に部下を従わせる。 |
| 2. 精神的な攻撃 | ■過度な精神的プレッシャー | 失敗を過剰に責め、「この仕事に向いていないから辞めたら?」と退職を迫る。 |
| ■人格否定を伴う叱責 | 「こんな簡単なこともできないのか!お前は社会人失格だ!」と人前で怒鳴る。 | |
| 3. 人間関係からの切り離し | ■無視・排除する行為 | 特定の部下を会議や飲み会に意図的に呼ばない。 |
| 4. 過大な要求 | ■過度な業務の押し付け | 明らかに一人では処理しきれない仕事量を与え、「終わらないのは努力が足りないせいだ」と責める。 |
| 5. 過小な要求 | ■レベルの低い業務をさせる | 能力等とかけ離れて簡易な業務ばかり任せ続ける。または、仕事を与えない。 |
| 6. 個の侵害 | ■私的なことへの過干渉 | 休日の過ごし方に口を出し、「家庭より仕事を優先しろ」と圧力をかける。パートナーについてしつこく聞く。 |
パワハラを防ぐために
■ 指導とパワハラの違いを理解する:
叱るのではなく、冷静に「どこを改善すべきか」を伝えましょう。
■ 感情的にならず、建設的なフィードバックを:
「この部分をこうするともっとよくなるよ」と具体的に伝えましょう。
■ 部下の話に耳を傾ける:
相手との信頼関係が大変重要です。相手の気持ちを尊重し、意見を聞いてみましょう。
また、会社側にはパワハラ防止措置として「労働施策総合推進法(通称:パワハラ防止法)」が義務づけられています。
- パワハラの内容と方針の明確化、周知・啓発:社内規定や就業規則への明記、教育・研修などを行う
- 相談窓口の設置:被害者や目撃者が相談できる体制をととのえる
- 被害者保護と再発防止のための措置:調査や事実確認の実施、加害者への対応
- 相談者・通報者への不利益な取扱いの禁止:相談したことで降格・配置転換など不利な扱いがないようにする
ともに成長できる職場づくりを

管理職の立場は決して楽ではありません。成果を求められ、部下を指導し、組織全体のバランスを取ることは容易ではないでしょう。
その中で「パワハラにならないように」と気を遣うのは、さらに負担が増すことにもなります。
法律に沿った働きやすい職場環境をととのえるとともに、管理職の皆さん自身が心のバランスを保つことを大切にし、部下とともに成長できる職場づくりを目指しましょう!
【参考文献】
・厚生労働省 パワハラ 6類型
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000189292.pdf

