食事で風邪の予防ってできるのでしょうか?

2012/04/12 掲載

ご質問

まわりで、風邪がはやっていますので手洗いうがいなど気をつけていますが心配です。

こんな時、食事で風邪の予防ってできるのでしょうか?


基本は栄養バランスのよい食事を心がけることです。もちろんそれだけではなく、適度な運動、 休養も大切です。年末年始で食生活や生活のリズムが乱れた方も多いと思います。

胃腸も体も疲れ気味・・・そんな弱いところに付け込んで、さらに冬は乾燥によりウィルスが侵入しやすくなり、体調を崩し風邪をひく人が増える時期です。今 回は風邪の予防に効果的な食品を紹介いたします。普段の食事で積極的に取り入れ、風邪に負けない体づくりをしっかりサポートし、早めの予防、回復で楽しい 冬を過ごしましょう!


ポイント1)栄養のバランスのよい食事

ウィルスに対する抵抗力・免疫力を高めるビタミン、ミネラルを十分にとりバランスのよい食事をとることがコツ!

●たんぱく質:基礎体力をつけ抵抗力を高める

魚介類・卵・肉類・卵・大豆製品・乳製品など

●ビタミンC:免疫力を高める
イチゴ、みかん、キウイフルーツ、ブロッコリー、ほうれん草、イモ類など

●ビタミンA:のどや鼻などの粘膜を保護する
ほうれん草、人参、カボチャなどの緑黄色野菜、うなぎ、チーズなど

亜鉛:疲労回復、新陳代謝を活発にする、免疫機能を高める
カキなどの魚介類、赤身の肉類、レバー、豆、ナッツ類、大豆製品など
 

ポイント2)あったかメニューで体を冷やさない

ウィルスの侵入を防ぐには、外敵と戦う免疫機能を高めることが大切です。 身体が温まり、血液循環がよくなるほど高まります。

●身体を温めるメニュー
鍋、雑炊、おじや、うどん、スープ、スープ煮など

●身体を温める食品
ねぎ、にら、にんにく、玉ねぎ、生姜、唐辛子など
※刺激成分や辛味成分には消化を助ける働き、殺菌効果もあり風邪予防に効果的です。
のどが痛む時、胃腸の悪い時には控えましょう。

◇風邪を引いてしまったら・・・

●エネルギー補給はしっかり
発熱で体温があがると、たくさんのエネルギーが消費されます。糖質を含む、ご飯、パン、麺をしっかり補給。 (煮込みうどん、おかゆ、おじやなど)食欲のない時には、果物や果汁から補給しましょう。

●消化のよいメニューを選ぶ
胃腸機能も低下しやすくなるので、消化器官に負担をかけないよう、油ものは控え、蒸し物、スープ煮、煮物など胃腸にやさしい調理法の工夫をしましょう。食物繊維の多い野菜は控えましょう。

●水分はしっかり
発熱・下痢により大量の水分が失われます。こまめに水分補給をしましょう。併せて、ミネラルの補給も大切です。 野菜や果物のジュース、スポーツ飲料を上手に利用しましょう。
※下痢の時は、砂糖やミネラルが多いとかえって下痢が治りにくくなります。また、水分は温かい飲み物がおすすめです。


 

※本コラムに記載されている情報は掲載日時点のものです。このため、時間の経過あるいは後発的なさまざまな事象によって、内容が予告なしに変更される可能性があります。あらかじめご了承ください。