からだのリズムで考える「チョコを食べるタイミング」

2012/04/12 掲載

「バレンタインデー」は、女性から男性にチョコレートを贈る習慣として日本で行われてきましたが、最近、その習慣に変化がみられているようです?!
どんな変化かというと・・・・・
皆様は「自分チョコ」という言葉を聞いたことがありますでしょうか?「自分チョコ」とは、その言葉通り、「バレンタインデーにおいて、女性が自分自身のために購入するチョコレートのこと(新語辞書より)」です。
そうです!最近は、その「自分チョコ」をする女性が増えているそうなのです!
「自分チョコ」を用意する女性の割合は???

プランタン銀座が実施した『2010年バレンタインデーに関する女性の意識調査』の結果では、「自分チョコを用意する」のは53% (46%)と昨年より7%増加し、平均予算は3,042円(同3,167円)とのこと。「自分チョコ」の予算は、本名チョコとほぼ同額だそうです^^(ち なみに義理チョコの平均予算は1,167円)

そして「自分チョコ」として人気なのは、「美味しい」「限定品」「人気、話題がある」チョコとのこと。近年、バレンタインデーは女性自身も楽しむイベントに変化してきているのですね☆

女性が楽しむイベントとして変化しているバレンタインデー☆
美味しい限定チョコを買いすぎて食べ過ぎて、太ってしまった・・・なんていうことがないように、今回のコラムでは、からだのリズムからお勧めする「チョコを食べるタイミング」についてご紹介いたします^^

抗酸化物質として注目されているカカオ豆

チョコレートを食べるタイミングについてお話する前に、まず、チョコレートの原料であるカカオ豆について調べてみました。
カカオ豆には健康維持に役立つポリフェノールが豊富に含まれています!そして、このポリフェノールは最近、がんや動脈硬化の原因となる活性酸素を抑える 「抗酸化作用」を介した生活習慣病予防効果がある物質としても注目されているそうです(カカオ・ポリフェノールの効能については図1をご覧下さい^^)

チョコを食べるタイミング

3 カカオ・ポリフェノールを多く含んだチョコレート☆次は、美味しいチョコを食べるタイミングについてです。美味しいチョコには、カカオ成分だけではなく、糖質、脂質も含まれています。ですから、それらも考慮して考えると・・・

☆食事の前
☆午後3時前後

が、太りにくいお勧めのタイミングとなります^^

まずカカオ・ポリフェノールには、血糖値の上昇を抑え、空腹感を抑制する効能がありますので、食事の前に少しだけ美味しいチョコをとると、食欲が低下し食べすぎを抑えられるようになります。
そして、午後3時前後というは、一般的に1日の中でも体温が高い時間帯であること。さらに脂肪細胞を作る過程で重要なタンパク質である「BMAL1」 (Brain-Muscle Arnt Like Protein 1:からだのリズムを制御するタンパク質の一種で、最近脂肪蓄積の司令塔の役割を果たすことも分かってきている!)の分泌が最も少ない時間帯であるからで す。つまり午後3時前後は「BMLA1」が少なくなる時間帯であり、美味しいチョコを食べても脂肪をため込みにくい時間帯であるということなのです (^^)v
ちなみに、「BMAL1」分泌量は、午後10時から午前2時頃が最高になることが報告されていますので、太りたくない方は、この時間帯は避けた方がよいかもしれませんね^^

今回は、美味しいチョコを食べるタイミングについてでしたが、美味しいチョコには糖類や脂肪が多く含まれていることがございますので、くれぐれも食べすぎには気をつけて下さいね^^/
それでは、素敵なバレンタインデーを☆


◎「チョコレートの種類によるカロリーの違い」については、バレンタインシーズン到来!低カロリーのチョコレートって? をご覧下さい。
 

コラム担当 Mifaso♪

<参考文献,参考図書>
日本栄養・食糧学会監修 (2009) 時間栄養学.女子栄養大学出版部,東京. 榛葉繁紀 (2009) 時間と病気 生体時計から時間医学へ 脂質代謝の日内リズム.Medical Bio.6(6 ), 27-31.

 

※本コラムに記載されている情報は掲載日時点のものです。このため、時間の経過あるいは後発的なさまざまな事象によって、内容が予告なしに変更される可能性があります。あらかじめご了承ください。