気になる梅雨や夏場のお弁当づくり

2012/05/28 掲載

ご質問

幼稚園に通う娘のために、毎日お弁当を作っていますが、梅雨時期や夏場は衛生面に不安があります。
お弁当が傷んで、食中毒を起こさないようにするためには、どのようなことに気をつければよいですか?


小さいお子さんがいるご家庭では、作ってから時間が経って食べるお弁当が傷まないかどうか、とても心配ですよね。
今回は、食材が傷みやすい梅雨時に気をつけたい、安心・安全なお弁当づくりのポイントをご紹介します!

「細菌が住みにくい環境づくり」が決め手

食中毒を防ぐために一番大事なことは、しっかりと殺菌し、菌を増やさないことです。
特に細菌が増えない、住みにくい環境を作ることこそが、食中毒防止では肝心!
では増やさない為に、どのようなことをしたら良いのでしょうか。

細菌はいろいろな種類がいますが、一般的に30~40℃の温度で最も活発に活動する菌 が多いと言われています。
 

◇高温で殺菌

よく、火を通す場合「75℃以上1分以上加熱」という言葉を耳にしませんか?
これは、「75℃以上1分以上加熱すること」で、多くの細菌が死滅するからです。
 

◇低温で繁殖を抑える

では、低温ではどうでしょうか?
冷凍庫の標準的な温度である-18℃では、細菌の活動がゆっくりになります。
また、-50℃では、ほとんど活動はしませんが、死滅はしません。 冷蔵庫の温度帯である5~10℃は繁殖が抑えられるので、短期保存はできますが、 低温は活動を休止するだけなので、安心はできません。
また活動に適した条件が揃えば、いつでも活動を再開してしまいます。

まずはしっかりと殺菌し、万全の食中毒対策をしましょう。


あなたはできていますか?
食中毒を防ぐお弁当づくりのチェックリスト

傷みにくいお弁当を作るためには、湿度以外にもいくつかポイントがあります。
下のチェックリストで自分のお弁当づくりを振り返ってみましょう!

 

【調理前】




 

【調理のポイント】





 

【詰め合わせのポイント】





 

【食べるときのポイント】





 


 

衛生面が不安な梅雨時は、しっかりと除菌、殺菌して、食材に傷みにくい工夫をすることが重要です。
これらのポイントに注意して、安心・安全なお弁当をつくりましょう!

※本コラムに記載されている情報は掲載日時点のものです。このため、時間の経過あるいは後発的なさまざまな事象によって、内容が予告なしに変更される可能性があります。あらかじめご了承ください。