太り方にも色々あって、女性に多いのはおしりや太ももに肉がつく下半身デブといわれる「洋ナシ型肥満」。男性や年輩の女性に多いのは、おなかの回りや上半身が太ったビヤ樽タイプの「リンゴ型肥満」。これは脂肪のたまり方の違いで、洋ナシ型は「皮下脂肪型肥満」、リンゴ型は「内臓脂肪型肥満」ともいわれます。見た目の太り具合や体重、BMI(※)の値が同じでも、腹部のCTスキャン(コンピュータ断層写真)などをとると大違い。内臓脂肪型の人は、皮膚の下よりも内臓回りに脂肪がびっしり。外見はスマートなのに体脂肪率が高い「かくれ肥満」もこのタイプが多いようです。ダイエットに失敗してリバウンドした人、学生時代だけスポーツをやっていてやめた人なども、内臓脂肪が多い可能性があります。
※BMI
BMIとは、ボディ・マス・インデックス(Body Mass Index)の略称で、国際的に使われている体格指数です。
▼BMIによる肥満判定
| BMI値 | 18.5 未満 |
18.5〜25 未満 |
25〜30 未満 |
30以上 |
|---|---|---|---|---|
| 判定 | やせ | 普通 | 肥満度1度 | 肥満度2以上 |
※判定結果は2000年4月号日本肥満学会誌『肥満研究』に準拠しています。
皮下脂肪はつきにくく落ちにくい、内臓脂肪はつきやすく落ちやすい性質があります。「ベルトの穴が増えると寿命が縮まる」といわれるのは内臓脂肪です。更年期以降の女性や男性に多い内臓脂肪は、余分なエネルギーの貯蔵庫。生活習慣病との関わりが深いことがわかっています。
正確には、CTスキャンで測定するのが望ましいのですが、なかなかそのような機会はありません。タニタの体組成計を利用すると、内臓脂肪レベルをチェックすることができます。
標準値はレベル9以下、レベル10〜14がやや過剰、レベル15以上が過剰。内臓脂肪はレベル9以下をめざしましょう。
※医学的な判断については、医師にご相談ください(レベルはタニタ独自の測定値です)。
肥満症の人は、心臓病、動脈硬化、高血圧、高脂血症、糖尿病などになりやすく、胆石の発症率も高まります。肥満・糖尿病、高脂血症、高血圧の合併は「死の四重奏」と呼ばれています。女性の場合、不妊症や子宮内膜ガン、卵巣ガン、乳ガン、男性では大腸ガン、前立腺ガンなどの危険率もアップ。「脂肪率は死亡率への道」ということにもなりかねません。 日本人の死因の第一位はガンですが、肥満と関係の深い動脈硬化を原因とする心臓病と脳血管疾患で約30%を占めています。
▼日本人の死因(H16年人口動態統計より)

肥満症や糖尿病、高血圧症、高脂血症、(※)などの生活習慣病は、それぞれが独立した別の病気ではなく、内臓脂肪の蓄積が原因であることがわかってきました。メタボリックシンドロームとは内臓脂肪型肥満によって、さまざまな病気が引き起こされやすくなった状態をいいます。 動脈硬化とそれに起因する病気にならないためにも、内臓脂肪を減らしましょう。
※
糖尿病:肥満や過食が引き金になりやすい。血糖値が高くなることで血管や神経に悪循環を及ぼす。
高血圧症:内臓脂肪型肥満の人は血圧が高値を示す場合が多い。
高脂血症:血液中の中性脂肪が増加し、善玉コレステロールが低下した状態で、血管に悪影響を及ぼす。
運動でよく減ることがわかっています。1日1万歩を目標にこまめに動く、有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、サイクリング、スイミングなど)を行なう、エネルギーの摂りすぎに注意して、バランスのとれた食事の摂取を続ける事で減っていきます。