
貧血は女性に多い病気といわれてますが、隠れ貧血が最近増えてきています。
ダイエット中の方や、食事による栄養補給が不十分なのに最近ブームの
ランニングなどで運動しすぎの方など…隠れ貧血になる理由は様々ですが、
貧血症状が現れてからでは手遅れ。
隠れ貧血の裏に、重大な疾患や問題が隠れている可能性も否定できません。
今回は、現代人に増えている貧血の原因とその対処法をご紹介いたします。
■体内の血液のはたらき
血液は全身に酸素と栄養を運ぶ重要な働きをしています。
貧血状態にあると、酸素や栄養が全身に運ばれなくなるので機能が低下します。
貧血とは、赤血球の不足を示しますが、赤血球のサイズとヘモグロビンの濃度から診断します。
健康診断ですと、「ヘモグロビン:Hb」という項目に着目し、男性で13mg以下、女性で12mg以下が貧血と診断されます。
ところが最近では、ヘモグロビンの値は正常でも隠れ貧血の方が多くなっています。
貧血症状は、単なる疲労、風邪と勘違いされることも多く、低血圧と症状が似ていることから見過ごされがちです。
体調がおかしいと感じたら早めに病院へ行きましょう。
貧血の基準
一般的な貧血の診断 (Hbの値) |
貧血なし |
軽度貧血 |
貧血 |
|
|---|---|---|---|---|
14g/dl 以上 |
12g/dl 以上 |
12〜10g/dl |
10g/dl 以下 |
|
フェリチンを中心とした分類 |
正常 |
潜在性鉄欠乏症 |
鉄欠乏性貧血 |
|
80ng/ml以上 |
80〜30ng/ml |
30ng/ml |
||
※フェリチンは、通常の健康診断では検査項目にありませんが、
アンチエイジング外来や、ウェルエイジング外来で、保険適用外で7,000円位でチェックできます。
貧血の疑いのある方は内科、婦人科などで保険適用で調べる事もできます。
■あなたは大丈夫? 隠れ貧血度をチェックしてみよう!
以下項目で、簡易的に隠れ貧血チェックをしてみましょう。
隠れ貧血チェック
4つ以上にチェックがついた場合、隠れ貧血の可能性があります。
貧血対策には、睡眠と食事が重要。自分自身で予防や改善の取り組みをすることもできます。
以下に示す具体的な対処方法を確認し、実行できる部分を実行してみましょう。
また、健診結果で貧血と診断された方、フェリチン値など調べた結果、
隠れ貧血と診断された方は医師に相談し、適切な治療を行ってください。
■貧血になる3つの原因と対処方法
女性の3割が貧血、6割が隠れ貧血、65歳以上になると男女合わせて4割が貧血と言われています。
この貧血の原因は、大きく3つあります。
これらのほとんどの場合、鉄分が不足したり、吸収が阻害されている状態です。
それでは、どのように対処すれば良いでしょうか?
ずばり、食事と睡眠が有効です。
食事では、赤血球を構成するたんぱく質と鉄分をしっかりと補給すること。
また、鉄は大変吸収されにくい
栄養素ですので、吸収を助け、造血機能を高める他栄養素を合わせて摂ることが大切です。
これだけ摂っていればOKという食材はありません。
栄養素は私たちのからだの中でチームで働いていますので、偏りなくしっかり食べることが重要です。
また、食べ物で摂った鉄分は、眠っている間に消化吸収され、小腸粘膜、脾臓、肝臓、骨髄に蓄えられます。
最近の研究では睡眠と鉄分には、相互に関係があると言われており、うつ病などの精神疾患とも影響が
あると言われています。
貧血を予防する栄養学
| タンパク質 | 肉(牛もも肉、豚もも肉)、かつお、まぐろ、うなぎ、卵、納豆、木綿豆腐、乳製品 |
|---|---|
| 鉄 | あさり、レバー、ひじき、なまり、小松菜、がんもどき、ほうれん草、納豆、しじ |
| ビタミンB12 | レバー、ほっき貝、あさり、しじみ、かき、さんま、いわし、たらこ |
| ビタミンB6 | レバー、まぐろ、かつお、ささみ、鮭、バナナ、さんま、さば、いわし |
| ビタミンC | 野菜、果物、じゃが芋 |
| 葉酸 | レバー、菜の花、からし菜、春菊、モロヘイヤ、いちご、アボガド、ヤングコーン |
| 亜鉛 | かき、レバー、牛肉、ラム肉、たらばがに、うなぎ、納豆、たらこ、ごま |
| 銅 | かき、ごま、大豆、空豆、小豆、いんげん、煮干し、卵、そば |
■より効果的な栄養の摂り方
貧血の大きな理由に、体内に鉄が不足する事により十分に赤血球を生産できなくなる、
鉄欠乏性貧血がありますが、鉄には「ヘム鉄」「非ヘム鉄」の2種類があります。
吸収率に差があるので、貧血対策にはヘム鉄を積極的に摂るように心がけましょう。
「ヘム鉄」は、動物性の食品に多く含まれています。
レバー(特に豚)、あさり、かつお、ぶり、まぐろ(特に血合い部分)牛肉などに豊富です。
吸収率が10-30%前後と比較的高めなのが特徴です。
一方「非ヘム鉄」は、植物性食品に含まれており、大豆製品、ひじき、小松菜、ほうれん草などに含まれています。
吸収率は5%以下と大変低いので注意が必要です。
また吸収率を高めるために、
ビタミンCを合わせて摂るように心がけてください。
二ラレバ炒めのようなメニューや、
アスリートが果物を捕食にすることは、理にかなっているというわけです。
鉄は吸収されにくい栄養素ですが、中でも、コーヒー、紅茶、緑茶、ウーロン茶に含まれるタンニンは吸収を阻害すると言われています。
実際、からだにいいからとペットボトルの緑茶や、ウーロン茶を飲む方もいらっしゃいますが、デメリットもありますので飲みすぎは要注意です。
飲み物にはそれぞれ特徴があります。
レモン水はビタミンCを補給することができますし、ココアは鉄や亜鉛を含んでおり、アサイージュースは鉄分、ビタミンCを多く含んでいます。
目的に応じて、飲み物が選択できるようになると良いですね。
健康診断の結果は、ひっかからなければ良いというわけではなく、よりよい健康状態を保つ上でのヒントが隠れています。
隠れ貧血かもと思ったら、
まずはバランス良い食事で栄養素を補給しましょう!