食べるストレスケアで心もからだも健康に!

2012/03/30 掲載

忙しい現代社会。 仕事や環境、人間関係、過労など、私たちは日々あらゆるストレスと闘っています。 「抗ストレスホルモン」を分泌し、わたしたちのからだを守る 「副腎」は疲れていませんか? 今回は、副腎の機能を高める食事の工夫についてお伝えします。 疲れた副腎に栄養素を補給して、からだの中からストレスケアしましょう!

あらゆるストレスと闘う副腎の働き

副腎とは? 副腎は、内分泌器の一つで左右の腎臓のすぐ上にあり、わたしたちのからだを一定の状態に保つために、重要なホルモンを分泌しています。長期にわたってストレスを感じ続けると、副腎は疲労して対応しきれなくなり、からだのすべての器官や 臓器が、大きな影響を受けます。 体内機能の低下、アレルギー症状の悪化、慢性疲労、不眠、めまいなど多くの不調の原因となり、代謝や、 心臓、循環器系などに変化が起きて、痩せにくい、むくみやすいなどの症状が出ることもあります。

副腎の正常な働きでストレス耐性を高める副腎には大きく2つの働きがあります。1つは、けがや病気、仕事や対人関係の問題に至るまで、 ありとあらゆるストレス源にからだが対応できるようにすること。 2つめは、体内の働きのすべてが正常に働くように維持する機能です。 例えば、炭水化物と脂肪のエネルギー変換、貯蔵された脂肪の分布(特に、ウエスト回りと顔の両側)、 正常な血糖調節、適切な心臓血管と消化管の機能に大きく影響します。 また、副腎から分泌される物質「抗炎症性、及び抗酸化ホルモン」は、アルコール、薬物、食物、環境の アレルゲンに対する反応を最小限に抑える作用もあります。 副腎の機能を正常に保つことは、ストレス耐性を高めること、私たちのからだを正常に保ち、 病気を予防することにつながると言えます。

あなたの副腎は疲れていませんか?チェックしてみましょう!


○湿疹、じんましん、アトピー、花粉症、喘息などのアレルギー症状がある
○ポテトチップスや、塩味の食品などしょっぱいものが無性に食べたくなる
○低血圧で、急に立ち上がるとめまいがすることがある
○気分のむらが激しいと思う
○ため息やあくびが多く、十分に息を吸い込めない気がする
○コーヒーや、アルコールが日々の生活には欠かせない
○でんぷん質、糖質が多い食品を食べると消化不良がおこる
○夜になると足首がむくむ

4つ以上にチェックがついた場合、あなたの副腎はお疲れの様子。
からだは、リラックスできる時間と栄養を求めています! 「食べるストレスケア」を実践してみましょう!

食事から、ストレスケアしよう!

副腎から分泌される、ストレスと闘うホルモンも無限に出てくるわけではありません。なぜなら、ホルモンは食べ物から作られているからです。ホルモンの分泌には、特定の栄養素を必要とします。 それらの栄養素が不足していると、副腎はストレスと闘う力を失い、様々な症状を発症します。 また、副腎疲労を抱えると、ホルモン分泌を上手に行えなくなり、男性においては、精力減退、女性においては、卵巣機能低下や不妊の原因にもなります。ストレスによってからだに支障をきたさないためには、ホルモンを作るのに充分な栄養素を補給することが最も重要です。


<<副腎をサポートする栄養素>>



ストレスに強いからだを作る食事を心がけると同時に、自分を酷使することや、完璧主義、プレッシャーを 感じることなどから時折逃れ、充分な休息や、くつろぎの時間を持つことなど、日頃のストレスの軽減も重要です。 毎日3回の食事タイムも、リラックスやコミュニケーションの場として楽しみながら、食事から副腎を守り、ストレスフリーなからだづくりをサポートして行きましょう。

※本コラムに記載されている情報は掲載日時点のものです。このため、時間の経過あるいは後発的なさまざまな事象によって、内容が予告なしに変更される可能性があります。あらかじめご了承ください。