めざせ!健康診断オールA! 健康診断に向けて気をつけておきたいこと

2020/04/14 掲載

多くの方が年に一度は、健康診断を受けられますよね。
みなさんは、 健康診断を 受ける前に準備はされますか?

ありのままの状態で受ける人もいるかと思いますが、勉強をしてテストを受けるように、フルマラソン完走に向けてトレーニングをするように、健康診断も事前の準備、つまり「生活習慣の見直し」が大切です。
 
あなた自身と大切なご家族の将来のため、そして仕事や大好きな趣味を続けるためにも、健康は大切な財産です。失ってからその重要性に気づくことのないよう、日頃からからだのメンテナンスを怠らないようにしましょう。
何も気をつけてないから手遅れ? なんてことはありません!
今回は、健康診断直前でもオールAをめざすためのポイントをご紹介いたします。

 

あなたは、昨年の健康診断の結果を覚えていますか?

健康診断前に気をつけたいこと

健康管理のためには、日々の生活において、日常的に節度ある食習慣や定期的な運動に取組んでいることがポイントですが、気づいた時が始め時!
今からでも、遅すぎることはありません。できることにチャレンジです!
項目 健診前に気をつけたいポイント
血中脂質 ・主食やアルコールの摂り過ぎを控える
・丼物など単品やファストフードを控える
・外食は野菜料理のある定食を選ぶ
・揚げ物や肉の脂身は控える
・適度な運動を行う
血圧 ・減塩は大切なポイント!
・生野菜を多めに摂る
・十分な睡眠と休養でリラックスを!
・血圧測定の前は、深呼吸を2,3回繰り返す
肝機能検査 ・健診前2~3日は休肝日に
・油っこいものは控える
・大豆製品や魚など、良質なたんぱく質を摂る
血糖 ・食事は欠食なく朝昼夕1日3食食べる
・野菜から順番に食べる
・食べ過ぎを控える
・食後に軽めの運動を!

不摂生や夜更かし、油ものを控え、健診前は飲み会も控えましょう!

健康診断でいちばん多い所見は?

働く人たちの「健康診断」で、数字をみていきましょう。
2018年の厚生労働省「定期健康診断実施結果(年次別)」によると、健康診断で「所見あり」となる人の割合は55.5%で半数を超えています。健康診断ではたくさんの検査を行いますが、所見で最も多い項目は、血中脂質、続いて血圧、肝機能検査、血糖となっています。(所見あり:健康診断などの結果、何らかの異常が認められたことをいい、通常、要経過観察や要再検査、要治療などの判定がある)
 

最も所見の多い血中脂質は、血液中の中性脂肪やLDLコレステロール(悪玉)が多い場合、またHDLコレステロール(善玉)が少ない場合に、「脂質異常症」と判定されます。
この血中脂質や、血圧・血糖の異常は、内臓脂肪の蓄積が原因になる場合もあります。
それぞれが軽症でも、複数重なれば、より動脈硬化が進みやすいので注意が必要なのです。
そのため、内臓脂肪の蓄積(腹囲)と、血中脂質・血圧・血糖は、「メタボリックシンドローム」判定の指標となっています。

肝機能検査では、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPなどの値に現れます。
肝臓には生命維持に必要な多くの働きや、栄養を蓄える機能があり、アルコールの分解にも関与し、からだの中の化学工場に例えられます。肝臓に脂肪が過剰に蓄えられる脂肪肝やアルコールの摂り過ぎが原因で肝機能の低下を招くことがあります。「沈黙の臓器」とも言われ、自覚症状がないままに病気が進行してしまうことがあるため、注意が必要です。
 
健康診断は年に一度のからだの通信簿。できればオールAで乗り切りたいものですよね。
直前でも取り組めるポイントもご紹介しましたが、一年を通して日常生活に気をつけ、良い生活習慣を心がけることが最も大切!今回のコラムを参考にご自身の生活習慣を振返り、ぜひ今日からできる健康習慣改善に取組んでいただきたいと思います。

 

参考資料

厚生労働省 定期健康診断実施結果(2018年)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/127-1.html

厚生労働省 e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-01-003.html

※本コラムに記載されている情報は掲載日時点のものです。このため、時間の経過あるいは後発的なさまざまな事象によって、内容が予告なしに変更される可能性があります。あらかじめご了承ください。