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からだクローズアップ

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からだクローズアップ

<からだクローズアップvol.40>

みなさま、「メタボ(メタボリックシンドローム)」はご存知ですよね? (自信のない方は、こちらでおさらいして下さい。)では、「ロコモ」はご存知でしょうか? ちょっとおいしそう(?)な響きですが、「ロコモ」とは正式名称を「ロコモティブシンドローム」といい、「加齢による運動器の障がいによって要介護になっていたり、要介護になるリスクの高い状態」として、日本整形外科学会が定めた概念です。具体的には、運動する(立つことや歩くことを含めて、体を動かす)ための器官の機能が低下した状態のことです。無自覚の運動機能の低下から要介護まで、関節の変形や骨粗鬆症と、非常に広範囲な症状を指します。運動するための器官は、筋肉や腱、靭帯、骨、関節、神経、脈管系など様々なものが含まれます。ロコモの患者数は、4700万人とも推定され、50歳でも半数! の人がロコモだと言われています。ただ、初期は痛みや不自由を伴わないため、無自覚なことがほとんどです。



ロコモに含まれる疾患の1つにサルコペニアがあります。サルコペニアは、「加齢に伴う筋力の低下および筋肉量の減少」で、瞬発力を発揮する速筋に特異的におこります(筋肉には、短距離型の速筋と、持久走型の遅筋があります)。「研究では、30歳以上では10年に5%の割合で筋肉量が低下し、60歳以上でその割合は加速する」というデータが示されています。ですが、ここで「自然に起こることなら、仕方ないし…」と思ってしまってはいけません! 筋肉量の減少(萎縮)が進むと日常生活に支障をきたし、生活の質(QOL)を低下させます。特に筋肉量の低下が顕著に現れる部位は脚の筋肉です。脚の筋肉量が少なくなると、歩くことが不自由になり、転倒の危険性を増加させ、寝たきりを招くことだってあるのです。(寝たきりになる原因の2位は転倒です!! 高齢になると骨も弱くなって骨折しやすくなります。骨折やケガを治すために、療養している間に筋肉が落ちて歩けなくなってしまうのです。)日本人は長生きですが、ただ長生きすればいいわけではないですよね? 健康(=快適♪)に長生したいものです。が、悲しいことに、そう思い通りにはならないようで…。



ここで、冒頭のクイズ(?)の正解発表です! 男性72.3歳、女性77.7歳の寿命とは、何の寿命でしょうか? ― 正解は、WHOが発表した2004年発表の日本人の「健康寿命」です。健康寿命とは、ヒトが「障がい」なく「健康」に過ごせる期間のことです。つまり、ロコモでもメタボでもなく、他の疾患もない状態です。この数字を見ると、平均寿命の10%前後の期間は完全に自立した生活が困難になるとされています(この割合は、男性より女性で若干長くなります)。各国のデータを見比べると、この比率はだいたいどの国でも同程度のようです。 このようなデータもありますが、高齢者の75%はなんらかの疾患・障がいがあっても活動的な生活を送っているといいます。でも、やっぱり健康な方が快適です。健康寿命を少しでも長くするために、若いうちから土台を作っておくことが大切なのです!



最後に、筋肉の損傷と再生のメカニズムを簡単にご説明します。筋肉が損傷を受けると、筋肉を覆っている膜が壊れて、細胞外液が侵入します。細胞内外液の成分の違いのために、筋線維が過度に収縮し、最終的にちぎれてしまいます。すると、別の細胞がやってきて、このちぎれた細胞を食べてしまいます。損傷を受けた細胞がなくなったところで損傷部位の近くに待機していた筋衛星細胞という細胞がやってきて、分裂・増殖して穴を埋めて、通常約1ヶ月ほどで元通りになります。しかし、高齢になるとこの機能が低下して、再生に時間がかかったり、壊れっぱなしになってしまうこともあるそうです。




参考:「最新内科学大系71 中山書店」



私も来年は、節目? の年齢に到達します。データとしても、急激な体型変化などの衰えが始まるといわれている時期です(´д`) めざせ美魔女!!…とまでは頑張れませんが、元気なおばあちゃんを目指したいです! (余談ですが、100歳以上の高齢者の人数は年々増加していますが(世間では、問題になっていますが・・・)、その男女比はずっと変わらず女性が86%! だそうです。女性ってすごいですね☆)

=今回のコラム担当 ぶー=



(参考)
・公開講演会「大学の教養教育に授業科目『生活する力を育てる』を!」長寿社会―新しい生活のマネジメント― 文部科学省 工藤由貴子
・大内尉義,秋山弘子編,新老年学 第3版,東京大学出版,2010.
・厚生労働省ホームページ
・最新内科学大系71 中山




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