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今ではおなじみの体脂肪という言葉も、実は意外に新しいことをご存知でしょうか。生まれてから、まだ15年ほど。生みの親はタニタです。かつて、肥満かどうかは体重の多い・少ないだけで考えられていました。ところが1980年代半ばに「脂肪の量が問題」との意見が肥満学会などから出され、脂肪が注目されるようになったのです。私たちタニタでも「脂肪を測れ!」をテーマの一つに掲げました。というと、プロジェクトチームでも組んだと思われるでしょうが、実は当初の担当はたった一人。それも新入社員でした。「脂肪を測る」研究は新人の研修テーマとしてスタートしたのです。

当時すでにアメリカでは、電気抵抗値(インピーダンス)を利用して脂肪量を測定する装置が開発されていました。横になった状態で手と足に電極をつないで測定するタイプで、日本にも何台か輸入されていましたが、体重計のメーカーであるタニタならば独自のものを作らなければ…と、論文を元にその装置を再現。ところが、無事に完成はしたのに、手と足に電極を貼る方式は、大学病院の研究施設などで測定が面倒なため嫌がられてしまいました。
そこで、何とか体重計に乗るだけで測定できるものが作れないかと研究を重ね、独自の方式をついに開発。しかし…簡単に測定できるようにはなったのですが、測定方式の違いや従来のアメリカ人に合わせた推定式では、日本人の正しい体脂肪率は測定できないことが判明したのです。

というのは、インピーダンス法では、より正確な測定データを基準に計算式を当てはめ、体脂肪量の推定値を導き出すことが必要だからです。その頃、正確な脂肪測定法といえば、水中体重法しかありませんでした。文字通り、水中で測るので被験者にも負担ですし、1人測るのに2時間かかります。十分なデータを集めるのに1年近くを要しました。でも、測定を繰り返すうちに面白いこともわかったのです。同じ日本人でも体格によって計算式が変わってくる、と。そこで、力士やボディビルダーばかりに集まってもらったこともありました。人種や体格によって計算式を変えないと合わないのです。現在でも、海外向けの体脂肪計は、必ず現地の人たちのデータを元に製品化しています。
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■一見プールのような水中体重計。肺の空気残量など、 |

計算式がうまくいけば、次は測り方です。やはり手足に電極をつける方法は面倒なので、体重計のように足で測定したいと試作に取り掛かりました。そして1991年、世界で初めて、乗るだけで測定できる体重計一体型の「体内脂肪計」が誕生しました。その後はさらにデータを充実させて半年で商品化を実現しました。当時の価格で48万5千円と高価でしたが、使いやすいと大学や医療施設から好評でした。初の家庭用体脂肪計の誕生は、2年後の1994年。その後コストダウンも進み、多くのご家庭に広がっていきました。今では、体脂肪率はもちろん、内臓脂肪や筋肉量が測定できる体組成計など、さまざまなタイプがあります。さらに業務用では皮下脂肪を測定できる計測装置も取り扱うようになりました。あなたもぜひ、健康のために毎日体脂肪を測って気にかけてください。
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■世界初の乗るだけで測れる「体内脂肪計」 はタニタが開発。 |
■初の家庭用「脂肪計つきヘルスメーター」。 約4万5千円と、高価だった。 |
・姿勢や時間帯、服装、直前の生活状況など、ほぼ同じ条件で測定することが大切です。
・起きた直後や食後は避けましょう。夕方の食事前が一番適しています。
・体が濡れていると正確に測れないので、入浴後や運動後も避けましょう。
・素足で、裸に近い状態での測定がおすすめです。
・無理のない、自然な姿勢で測りましょう。
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