代謝を活発に! 脂肪を溜めない食べ合わせ

2012/04/04 掲載

食事をとれば、無条件にエネルギーになる、骨や筋肉になると思っていませんか?それは大きな間違いです。 食べたものが、エネルギーや骨・筋肉になるのか、脂肪になるのかは 「食べ合わせ」に大きく影響されるのです。 健康なからだを作る組み合わせのポイントをチェックしてみましょう!

健康なからだを作る3大栄養素

私たちのからだに欠かせない、3大栄養素はご存じですか? 糖質、脂質、たんぱく質で、これらはそれぞれ別の重要な働きがあります。 私たちがからだの機能を維持して健康的な生活をおくるためには、この3大栄養素をバランス良く摂ることが大切です。



ですが、これらの食品が無条件にブドウ糖、脂肪酸、アミノ酸になるわけではありません! ブドウ糖、脂肪酸、アミノ酸となってエネルギーや骨や筋肉に変えるためには必要な栄養素があり、 その栄養素が不足すると、過剰な糖質、脂質、たんぱく質は使われなかった残念な物質として脂肪(皮下脂肪、セルライト、内臓脂肪、脂肪肝など)となって蓄えられてしまいます。

カロリーを脂肪に変えない食べ合わせのポイント

● ビタミンB1、B2、B6が不可欠!
3大栄養素を脂肪に変えずに使い切るには、ビタミンB1、B2、B6が不可欠です。

・ 糖質の代謝・・・ビタミンB1が必要
・ 脂質の代謝・・・ビタミンB2が必要
・ たんぱく質の代謝・・・ビタミンB6が必要


ですが、これらのビタミンB群は何にでも含まれているものではありません。 例えば、日ごろから手軽に食べたり飲んだりすることができる、菓子パン、ラーメン、チョコレート、ビールなどには、ビタミンB群はほとんど入っていません。糖質中心の食生活は、血糖値を上げるだけ上げるのですが、ビタミンB群を一緒に摂らないと 余分な糖質を脂肪に変えてからだに蓄積してしまいます。 つまり、お菓子やインスタント食品をよく食べる人が摂っているカロリーは、残念ながらうまく代謝されず、脂肪に変わっている可能性が高いのです。



● 食べ合わせのポイント
せっかく摂った栄養を脂肪に変えずにエネルギーにするにはどうしたら良いでしょうか? 改善のポイントは、ビタミンB群を一緒に含む玄米、胚芽パン、そばなどを主食として摂るかビタミンB群を含むたんぱく源のおかずをプラスすることです。血糖値の上昇を緩やかにすることができますし、腹もちも良くなり一石二鳥です。 「そんなに食べてないのに体脂肪が減らない」と言うあなた、ビタミンB群の摂取が充分かどうか確認してみましょう。

ビタミンB群摂取状況チェック

・間食が多い
・お酒を毎日飲む
・豚肉かレバーを毎日食べていない
・サプリメントでビタミンBをプラスしていない
・白米、白いパンをよく食べる
・そばよりもうどん
・レバー、うなぎは嫌い
・魚はあまり食べない
・乳製品、大豆製品を毎日食べていない
・卵を毎日食べていない
・納豆、ぬか漬けは食べない

上記の3つ以上に当てはまる方は、不足の可能性がありますので注意しましょう。 ビタミンB群は、水溶性のため体内に蓄積することができません。 ですから、毎回の食事で摂取する必要があります。献立をたてる時には、ビタミンB群が摂れる食材をプラスすると良いでしょう。

たんぱく源がそもそも不足している食生活の方は、腹もちが悪く、すぐにおなかがすく傾向があり、間食で食べているものにもビタミンB群が不足しているため、脂肪として蓄積しやすいと言うリサーチ結果があります。 「お腹がすいて何か食べたい」と言う時は、せっかくなら、ナッツや、ヨーグルトなどを間食に選択してみてはいかがでしょうか。

ビタミンB群をプラスして、しっかり代謝し、脂肪をため込まないからだを作りましょう!

 

※本コラムに記載されている情報は掲載日時点のものです。このため、時間の経過あるいは後発的なさまざまな事象によって、内容が予告なしに変更される可能性があります。あらかじめご了承ください。