「体重ダイエット」はもう卒業!真に美しいカラダとは?

2012/10/23 掲載

 

巷には数え切れないほどのダイエット法があり、そして次から次へと新しい方法が編み出されています。
今や小さな子どもから大人まで、みんながダイエットに励む「ダイエット社会」とも言えます。
 
日本のダイエットの起源を調べると、明治時代までさかのぼります。
当時は『「美人」になって良いところにお嫁に行く!』ということを目的に、
比較的裕福な家庭のみで行われていたようです。
なんと痩せ薬までもが存在していたということですから驚きですね。
 
今回は、「日本人の体型の推移」「女性のカラダの美しさ」についての考察をご紹介します。
 

現代人は太っている?

現代人は、みんな本当にダイエットが必要なほど太っているのでしょうか?
昭和55年から平成22年までの30年間の「日本人の肥満の割合の推移」を確認してみました。
【男性の傾向】
30代から60代の働き世代では、肥満の割合は増加傾向にあり
なんと「3人に1人が肥満である」という恐ろしい結果です。
しかし20代では、この数年でやせの割合が増える傾向がみられます。
【女性の傾向】
男性とは異なり、肥満の割合は横ばい状態です。20代・30代では、わずか10人に1人です。
逆に、やせの割合は増え続け、20代・30代では「4人に1人がやせである」と言えます。
さらに40代・50代でもやせは増えており、この傾向が続けば
「日本人女性の1/3がやせ」という時代が来るかも知れません。
 

卒「体重ダイエット」、これからは「筋肉に注目」!

【体重だけに注目するダイエットのリスク】
みなさんダイエットの時に気にするのは「体重」ではないでしょうか?
体重だけに注目するダイエットは、さまざまなリスクが存在します。
例えば急激な食事制限のみで体重を落とそうとした場合は、筋肉量が減少し免疫力が低下します。
また筋肉量の減少は基礎代謝量の低下を招き、リバウンドのリスクが高まります。
これではせっかくの頑張りが水の泡ですね。
 
【筋肉=マッチョではありません】
そこで注目していただきたいのが、「からだの中身」、つまり「体脂肪率と筋肉量のバランス」です。
同じ体重でも、筋肉量の多い「筋肉質のカラダ」は引き締まって美しく見えます。
ぜひ、筋肉量をアップでボディーメイキングを始めましょう。
「でも、ムキムキにはなりたくない!」と思う女性もご安心を。
女性の場合は特有のホルモンバランスにより、ムキムキボディーにはなりにくいのです。
むしろ適度な筋肉がつくことで、メリハリのある若々しいカラダに近づけることが可能です。
 

メリハリボディーは骨も強くする?!

筋肉量をアップさせることは、骨の健康にも良い影響をもたらします。
体型判定と骨密度の関係を調べてみると、こんなデータが存在したのです。
 
【体脂肪判定別の傾向】
やせ→標準→肥満となるにつれ骨密度は高くなります。
 
【筋肉量スコア別の傾向】
筋肉量スコアが多いほど骨密度は高くなります。
 
骨の健康を考えた上でも、
「体重ダイエット」から「筋肉量アップによるボディーメイキング」にシフトすることが必要ですね!
 

美しいカラダとは?

古代ギリシャの美の象徴、「ミロのビーナス」は、女性らしく丸みをおびた美しいカラダ・・・。
タニタとしては、やはり体脂肪率が気になるところです。
身長などの測定データから推定してみると・・・?
 
BMIは24.1、体脂肪率は27.8%でした。
 
この数値、みなさんはどのように感じますか?
決して細くはありませんが、適度な体脂肪がついて引き締まった、
美しいメリハリボディーと言えるのではないでしょうか。
 
悲しいことに、加齢とともに体型は変化していきます。
体型のアンチエイジングのために、適度な運動習慣で筋肉量アップに励みましょう!
 
「自分のカラダを好きになる!
 そして去年よりも今年、昨日よりも今日のカラダを好きになる!」
 
 
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