からだの中からきれいになろう!乾燥に負けない冬の美肌対策
2012/12/04 掲載
湿度も低下するこの時期、念入りなスキンケアをしても乾燥肌はなかなか改善しにくいもの。
食事から栄養素を補給して、からだの中から美肌をつくりましょう。
今回は冬の乾燥に負けない、美肌づくりに必要な栄養素についてご紹介します。
美肌に効く栄養素
1.たんぱく質
美肌のためには、一般的にはコラーゲンやヒアルロン酸が良いなどと思われがちですが、実は、美肌と言えばたんぱく質。
たんぱく質の不足は肌トラブルの大きな原因となります。
なぜなら、肌細胞はたんぱく質によって作られているから。
たんぱく質はアミノ酸によって合成されますが、中でも体内で合成できない9種類の必須アミノ酸は、日々の食事から摂取しなくてはなりません。
どれか一つ欠けても良い肌は作られないのです。
とは言え、難しいことは決してありません。
必須アミノ酸を多く含む食品は、肉や卵などの動物性食品、魚、大豆製品など、ごく一般的なものばかりなので、これらを偏りなく朝昼夕の食事に取り入れることが大切。
女性は偏ったダイエットなどで、食事からのたんぱく質が不足しないよう気をつけましょう。
2.脂質
美肌にアブラ? と不思議に感じられるかもしれませんが、細胞間脂質は水分の蒸散やアミノ酸の流出を予防し、乾燥から肌を守ります。
脂質にも体内で合成することのできない必須脂肪酸があり、特に、αリノレン酸やEPA、DHAは美肌づくりに大きく影響します。
日々の食事に、サンマやサバ、イワシなどの青背の魚を積極的に取り入れましょう。
そして、一般に過剰傾向のトランス脂肪酸を控えることも大切な美肌対策です。
外食や惣菜などの揚げ物、ファストフード、スナック菓子などは控えましょう。
3.ビタミン
ビタミンは食事からの糖質やたんぱく質、脂質などを、消化・吸収し、私たちのからだに合った働きにする代謝のために必要な栄養素。
美肌にも重要な働きをしています。
≪ビタミンA≫粘膜や肌を丈夫にする「美容のビタミン」
≪ビタミンB2≫特に美容や脂質代謝に欠かせない
≪ビタミンB6≫皮膚炎(にきび)の改善効果
≪ビタミンC≫コラーゲンの生成に必要不可欠
≪ビタミンE≫高いアンチエイジング効果を持つ「若返りのビタミン」
【ビタミンが多く含まれる食材】
ビタミンA
|
緑黄色野菜、卵、わかめ、海苔、レバー、うなぎ |
---|---|
ビタミンB2
|
魚、卵、牛肉、大豆(納豆)、うなぎ、レバー |
ビタミンB6
|
バナナ、キャベツ、魚、さつま芋、卵、ぎんなん |
ビタミンC
|
緑黄色野菜、柑橘類、芋類 |
ビタミンE
|
緑黄色野菜、かぼちゃ、うなぎ、卵、アーモンド、小麦胚芽、オリーブオイル |
4.ミネラル
ビタミン同様、体内の代謝機能を上手く働かせるために必要な欠かせない栄養素です。
≪鉄分≫
鉄分はたんぱく質と共に血液中のヘモグロビンを形成しています。
ヘモグロビン不足はくすみ肌の原因にもなるため、鉄分不足は美容の大敵!
しっかり補って血色の良い肌を目指しましょう。
≪カルシウム≫
カルシウムは、骨や歯の健康を保つ働きが有名ですが、ホルモン分泌やナトリウム排泄、神経の安定など、幅広く健康に関わります。
≪マグネシウム≫
血流改善や冷え性予防、また沈静作用があり、ストレスや不眠などにも効果的です。
≪亜鉛≫
たんぱく質、酵素、コラーゲンなどを合成し、皮膚の健康や美容に大きく関わるミネラルです。
胎児の成長や胎盤の拡大のため多量に消費するなど、生命を支える重要な栄養素です。
≪銅≫
鉄と同様、ヘモグロビンの合成に必要不可欠なミネラルです。
また不足すると白髪が増えるなどの症状も現れますので、しっかり補給しましょう。
【ミネラルが多く含まれる食材】
鉄分
|
緑黄色野菜、海藻類、魚介類、豆類、卵、ひじき、納豆 |
---|---|
カルシウム
|
小魚類、乳製品、豆類、ゴマ、ひじき、生揚げ、緑黄色野菜 |
マグネシウム
|
魚類、大豆(納豆)、玄米、海藻類、バナナ、ガーリック、緑黄色野菜、蕎麦 |
亜鉛
|
牡蠣、大豆(納豆)、魚類、椎茸、ねぎ、ゴマ、卵 |
銅
|
魚介類、豆類、穀類、アボカド、プルーン |