豆はごはんの代わりになる?

2012/05/28 掲載

ご質問

私はごはんやパンなどの炭水化物が大好きです。よく炭水化物は太る原因と言われているので、
ごはんの代わりに「豆類」を食べたら「たんぱく質」も摂れて良いような気がします。いかがでしょうか?


回答

一時期「炭水化物抜きダイエット」というのが流行り、「炭水化物はダイエットの敵!」というイメージを持っていらっしゃる方も多いかと思います。
けれども、私たちは色々な食品を摂ることで、健康的なからだを維持し毎日の生活を送っています。
私たちのからだを車に例えて考えてみましょう!

車体→たんぱく質

私たちの髪の毛・爪・肌・血液・筋肉・血管・骨などはすべてたんぱく質から作られています。
ですので、たんぱく質が不足すると健康的なからだが作られません。
是非たんぱく質をしっかり摂るようにしましょう!

ガソリン→炭水化物(糖質)・脂質

私たちが活動的に過ごすためのエネルギー源が炭水化物(糖質)・脂質です。
 

■炭水化物(糖質)

脳は糖質からのエネルギーしか使えないので、不足しないよう毎食しっかり摂るようにしましょう。
脳は寝ている間も働いているので、朝はエネルギー不足の状態です。
朝食は特に炭水化物(糖質)をしっかり摂り、活動的にスタートさせましょう。

■脂質

脂質はたんぱく質を食べることで、同時に摂ることができます。
摂りすぎないため、調味料としての脂質は特に意識して控えるようにしましょう。



エンジンオイル→ビタミン・ミネラル

たんぱく質がからだの構成成分として利用されたり、糖質、脂質が効率良くエネルギー源になるように手助けするのがビタミン・ミネラルです。
抗酸化作用もあり、若々しいからだを保つ働きもあります。


豆はごはんの代わりになる?

ご質問いただいた“豆”は大きく、下の2種類に分けられます。

●炭水化物を多く含むあずき・いんげん類
●たんぱく質を多く含む大豆類

あずき、いんげんなどの豆はごはんと比べるとミネラルや食物繊維が多めで、ご飯と似た栄養素が摂れますが、カロリーもご飯とあまり変わりません。
大豆は、車体を作るたんぱく質源でなので、炭水化物源であるご飯の代わりにはなりません。

炭水化物もたんぱく質も体にとっては必要な栄養素。ダイエット中に大切なことは何かを抜いたり、摂らないのではなく色々な種類のものから少しずつ、適量をお摂りいただくことです。

満腹感を得たい時は、エンジンオイルの役割をするビタミン、ミネラルが豊富な野菜や海藻、キノコ類がおすすめです。
低カロリーで満腹感を得ることができるので、上手に使ってみてください。

 

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